問20 2011年1月基礎
問20 問題文
株式の信用取引に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
1)
制度信用取引をした場合,制度信用銘柄のうち,貸借銘柄については逆日歩が発生することがあるが,一般信用取引をした場合,逆日歩が発生することはない。
2)
制度信用取引では,弁済までの期限は,売買が成立した日から3カ月であるが,一般信用取引では,弁済までの期限は,証券会社との相対で決められる。
3)
制度信用取引で取引できる銘柄は,日本証券業協会によって決められるが,一般信用取引で取引できる銘柄は,各証券会社によって決められる。
4)
信用取引において,顧客が預託する委託保証金は,現金のみに限られ,有価証券で代用することは認められていない。
問20 解答・解説
株式の信用取引に関する問題です。
制度信用取引…証券取引所の基準を満たした銘柄のみを対象とした信用取引。
株式の返済期限や金利も取引所ごとに一定。
一般信用取引…投資家と証券会社との契約による信用取引。
株式の返済期限や金利は証券会社側で自由に決定できる。
貸借銘柄………信用売り(空売り)が可能な銘柄。
逆日歩…………信用売りが多過ぎて貸し出す株が足りない場合、信用売りをしている投資家から
徴収する、貸し株料に上乗せする株の品貸料。
1)
は、適切。制度信用取引で信用売りをした場合、逆日歩が発生することがありますが、一般信用取引では逆日歩が発生しません。
2)
は、不適切。制度信用取引の返済期限は、売買が成立した日から6カ月です。一般信用取引では、弁済期限は証券会社との相対で決められます。
3)
は、不適切。制度信用取引で取引できる銘柄は、証券取引所が決定し、一般信用取引で取引できる銘柄は、各証券会社が決定します。
4)
は、不適切。信用取引で顧客が預託する委託保証金は、現金だけでなく、有価証券でも代用できます。
ただし、一定の割合分(掛け目)だけ、現金よりは価値が低く見積もられます。
※ライブドアショックのときは、ある証券会社が代用有価証券となっていたライブドア株の掛け目をゼロにしたため、ライブドア株を担保に信用取引していた投資家は、追加証拠金の差し入れを迫られる、なんてなことがありました。
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