問20 2015年9月実技(資産設計)
問20 問題文
雅子さんは現在、国民年金の第1号被保険者である。現在は保険料を納付しているが、賢一さんが独立して美容院を始めた当初は未納だった期間があり、免除制度を利用した期間もある。雅子さんが今後60歳に達するまで保険料を納付した場合の国民年金加入歴が以下のとおりであるものとすると、65歳から支給される老齢基礎年金の額として、正しいものはどれか。なお、老齢基礎年金の満額および保険料免除の年金額反映割合は、下記<資料>のとおりであるものとする。
<資料>
[雅子さんの国民年金加入歴]
・第2号被保険者期間: 72月(うち16月は20歳前)
・第3号被保険者期間: 69月
・第1号被保険者期間
保険料納付済期間 :289月
保険料全額免除期間: 24月(すべて平成21年3月以前)
未納期間 : 42月
[老齢基礎年金の満額および保険料免除の年金額反映割合]
・老齢基礎年金の満額:780,100円
・保険料免除期間の年金額反映割合
<平成21年3月までの期間(国庫負担3分の1)>
4分の1免除期間:免除月数×5/6
半額免除期間 :免除月数×2/3
4分の3免除期間:免除月数×1/2
全額免除期間 :免除月数×1/3
<平成21年4月以降の期間(国庫負担2分の1)>
4分の1免除期間:免除月数×7/8
半額免除期間 :免除月数×3/4
4分の3免除期間:免除月数×5/8
全額免除期間 :免除月数×1/2
・ 年金額の計算過程においては円未満を四捨五入し、年金額は、50円未満を切り捨て、50円以上100円未満を100円に切り上げるものとする。
1.685,800円
2.692,300円
3.711,800円
4.737,800円
問20 解答・解説
老齢基礎年金の支給額に関する問題です。
老齢基礎年金額の計算式は、以下の通りです。
老齢基礎年金=満額の基礎年金×(納付済月数+免除分調整月数)/(加入可能年数×12)
資料の国民年金の加入歴のうち、第2号被保険者期間72月には、20歳前の16月が含まれています。老齢基礎年金の支給額にカウントされるのは、20歳以上60歳未満の加入期間ですから、厚生年金加入期間のうち、20歳前の期間16月は除外します。
次に免除期間は、全額免除や半額免除等、免除分に応じて免除月数に一定数を乗じて、調整計算しますが、未納期間や未加入期間は年金額に全く反映されません。
資料の中で、全額免除期間はすべて平成21年3月までとありますので、
免除分調整月数:全額免除24月×1/3=8月
またAさんは昭和16年4月2日以降生まれですので、「加入可能年数」は40年です。
(昭和16年4月1日以前生まれの場合、加入可能年数は40年を下回ります。)
以上により、
老齢基礎年金=780,100円×(72月ー16月+69月+289月+8月)/480月
=685837.91・・・≒685,838円(円未満四捨五入)
≒685,800円(50円未満切捨て)
従って正解は、1. 685,800円
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