問55　2009年9月応用

【Ｘ社の財務データ】に基づいて22期の(1)決算短信で公表される（自己資本は21期と22期の平均を用いる）自己資本当期純利益率（ＲＯＥ）と(2)サスティナブル成長率（ＲＯＥは(1)で求めた数値を用いること）を求めなさい。

計算過程を示し，計算結果における表示単位の小数点以下第３位を四捨五入すること。

ROEとサスティナブル成長率に関する問題です。

まずROEですが、自己資本は純資産から少数株主持分を差し引いたものですので、
21期の自己資本＝133,248−88＝133,160
22期の自己資本＝139,371−100＝139,271
問題文で「自己資本は21期と22期の平均を用いる」とありますので、
自己資本＝（21期の自己資本＋22期の自己資本）÷２＝（133,160＋139,271）÷2＝136,215.5

そして、22期の純利益は　12,393　ですので、
ROE＝12,393÷136,215.5×100＝9.09808≒9.10（小数点以下第3位四捨五入）
よって(1)の正解は、9.10％。

次にサスティナブル成長率は、以下の数式で表せます。

サスティナブル成長率＝ROE×内部留保＝ROE×（1−配当性向）
配当性向は、配当金支払額÷当期純利益　で表せます。

よってサスティナブル成長率は、
9.10×{1−(3,929÷12,393)}＝6.2149923≒6.21（小数点以下第3位四捨五入）
(2)の正解は、6.21%

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