問65 2011年1月応用

問65 問題文と解答・解説

問65 問題文

X社の純資産価額方式による1株当たりの株価を求めなさい。

計算過程を示し,答は円単位とすること。
X社株式の1株当たりの純資産価額は円未満を切り捨てること。

なお,純資産価額の算定に際して適用される評価差額に対する法人税等に相当する金額の算出にあたっては,平成22年10月1日現在の基準によるものとすること。

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問65 解答・解説

非上場株式会社の純資産価額方式による株価算定に関する問題です。

1株当たりの純資産価額について、数式は以下の通りです。
株価=(相続税評価額の総資産価額−負債合計額−評価差額の法人税相当額)÷発行済株式総数
※評価差額の法人税相当額=(相続税評価額の純資産額−帳簿価額の純資産額)×45%。

問題文には、「評価差額に対する法人税等に相当する金額の算出にあたっては,平成22年10月1日現在の基準によるものとすること。」という記載があります。
平成22年10月1日より前までは、上記の法人税相当額の計算式の「45%」が「42%」となっていましたが、平成22年10月1日より「45%」に変更されました
(企業にとっては減税された、ということになりますね。)

よって、問題文の数値を数式に当てはめていくと、 
相続税評価額の純資産価額=620,000 千円−210,000 千円=410,000 千円
帳簿価額の純資産額=436,000 千円−210,000 千円=226,000 千円
評価差額の法人税相当額=(410,000 千円−226,000 千円)×45%
                =184,000 千円×45%=82,800 千円

ここで相続税評価額の総資産価額−負債の合計額=相続税評価額の純資産額 ですので、
株価=(410,000 千円−82,800 千円)÷1,000,000株
   =327,200 千円÷1,000,000 株=327.20円≒327円 ←円未満切捨て

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