問9 2011年9月基礎
問9 問題文
リスクマネジメントの手法に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1)
地震が発生したとしても倒壊しないように耐震性のある住宅を建てるといったように,リスクの原因となるものを生活から取り除くことを「リスクの回避」という。
2)
住宅に消火器を常備しておくといったように,たとえリスクが発生したとしてもその被害を最小限に食い止めるための手法をとることを「リスクの軽減」という。
3)
生命保険などに加入するのではなく,貯蓄をするなど自らの備えをもっておくことを「リスクの保有」という。
4)
家主が賃貸アパート内で火災が起きたときのために,賃借人に借家人賠償責任保険特約付きの火災保険に加入してもらうよう契約書を交わしておくといったように,リスクが発生したときの損害を損害保険等の他者に移転する方法を「リスクの移転」という。
問9 解答・解説
リスクマネジメント手法に関する問題です。
1)
は、不適切。「地震が発生による倒壊に備えて耐震性のある住宅を建てる」とは、リスク発生による被害を最小限に食い止めることですから、「リスクの軽減」です。
リスク原因を取り除く「リスクの回避」なら、地震発生率の低い土地(国)に住宅を移転することになります。
2)
は、適切。住宅に消火器を常備しておくことは、火災発生による被害を最小限に食い止める「リスクの軽減」です。
3)
は、適切。リスクの影響力が小さく、許容範囲内として受容することは「リスクの保有」です。生命保険に頼らなくても、遺族が困らない十分な貯蓄があれば問題ありません。
4)
は、適切。賃借人に借家人賠償責任保険特約付きの火災保険に加入してもらうことで、家主は火災発生による損害を保険会社に移転できます(「リスクの移転」)。
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