問18 2012年1月基礎
問18 問題文
イールドカーブに関する次の文章の空欄(ア)〜(ウ)に入る語句の組合せとして,最も適切なものはどれか。
横軸に債券の残存期間,縦軸に債券の利回りをとって描かれるイールドカーブは,通常,右上がりの曲線を描く( ア
) となるが,金利低下が予想されているようなときには,右下がりの曲線を描く( イ
)となることがある。なお,長短金利差が縮小してくると,イールドカーブは( ウ )する。
1) ア=順イールド イ=逆イールド ウ=フラット化
2) ア=順イールド イ=逆イールド ウ=スティープ化
3) ア=逆イールド イ=順イールド ウ=フラット化
4) ア=逆イールド イ=順イールド ウ=スティープ化
問18 解答・解説
債券投資とイールドカーブに関する問題です。
イールドカーブとは、残存年数の異なる債券の利回りを、線で結んでグラフにしたもの(縦軸:利回り、横軸:期間)で、右上がりの曲線を順イールド、右下がりの曲線を逆イールドといいます。
つまり、残存期間の短い債券より長い債券の利回りが高いとき、期間が長いほど利回りが高くなるわけですから、イールドカーブは右上がりの曲線=順イールドとなり、反対に残存期間の短い債券より長い債券の利回りが低いとき、期間が長いほど利回りが低くなるわけですから、イールドカーブは右下がりの曲線=逆イールドとなります。
また、残存期間の短い債券と長い債券の利回りの差が小さくなる(長短金利差が小さくなる)と、期間が長くても金利が余り高くならないわけですから、イールドカーブは緩やかな傾きの曲線=フラット化し、残存期間の短い債券と長い債券の利回りの差が大きくなる(長短金利差が大きくなる)と、期間が長くなると利回りが急に高くなるため、イールドカーブは急な傾きの曲線=スティープ化します。
従って正解は、ア=順イールド イ=逆イールド ウ=フラット化
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