問14 2012年9月実技(資産設計)

問14 問題文と解答・解説

問14 問題文

百合さんは、現在保有している円定期預金の一部を1年満期の外貨預金(豪ドル)に預入れをしようと考えている。仮に、預入れをして1年後に満期を迎えた場合、次のうち税引後の円ベースでの元本を確保するための損益分岐点となる為替レート(TTB)に最も近いものはどれか。なお、外貨預金の円ベースの預入額を50万円、税引前の金利を年2.5%、預入時の為替レートを1豪ドル=83円(TTB)および1豪ドル=87円(TTS)とする。また、計算過程においては、小数点以下第3位を四捨五入すること。

1.80.98円

2.81.37円

3.84.88円

4.85.29円

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問14 解答・解説

外貨預金に関する問題です。

円ベースの預入額が50万円で、預入時のレートTTS1豪ドル87.00円から、外貨預金額:50万円×1豪ドル/87.00円≒5,747.13豪ドル です。
また、利息は年率2.5%で、1年満期ですから、1年分の利息=5,747.13豪ドル×2.0%≒143.68豪ドル です。

また、豪ドル建ての利息額の20%が所得税・住民税として源泉徴収されます。
よって、源泉徴収後の利息額=143.68豪ドル×(1−20%)≒114.94豪ドル
従って、豪ドル建ての元利合計は、5,747.13豪ドル+114.94豪ドル=5,862.07豪ドル です。

満期時のレートを、TTB1豪ドル○○円とすると、5,862.07豪ドルを円換算した場合、
円転した元利合計額=○○×5,862.07=投資金額50万円 となったときのレートが損益分岐点です。
従って、損益分岐点○○円=50万円÷5,862.07≒85.29

従って正解は、4.85.29円

なお、顧客が円を外貨に換える際の為替レートはTTSで、顧客が外貨を円に換える際の為替レートがTTBです。
TTS…「顧客が円売り」もしくは「銀行が外貨売り」ですので、「売り」=Sell
TTB…「顧客が円買い」もしくは「銀行が外貨買い」ですので、「買い」=Buy

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