問54 2014年9月応用

問54 問題文と解答・解説

問54 問題文

《設例》の【財務データ】に基づいて,(1)変動費が売上原価に等しいと仮定した場合のX社の限界利益率(貢献利益率),(2)有価証券報告書で開示されるY社の自己資本利益率(ROE)を求めなさい。〔計算過程〕を示し,〈答〉は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。

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問54 解答・解説

限界利益率、自己資本利益率(ROE) に関する問題です。

(1)の「限界利益」とは、売上高から変動費を差し引いた利益のことで、売上増加時に最大限獲得できる利益を意味しています。
さらに、売上増加時に、利益増加に結び付く割合を示したものが、「限界利益率」で、以下の数式で算出できます。
限界利益率=限界利益÷売上高=(売上高−変動費)÷売上高=1−変動費率
ここで、「(1)変動費が売上原価に等しいと仮定」とあるため、
]社の限界利益=売上高−売上原価=売上総利益 となります。
(売上総利益(粗利)は、売上高から売上原価を差し引いたもの)

よって、]社の限界利益率=売上総利益229,700 ÷売上高904,100×100
            =25.406≒25.41(%)  (小数点以下第3位四捨五入)

(2)のROE(自己資本利益率)=当期純利益/自己資本×100で、自己資本は純資産から少数株主持分と新株予約権を差し引いたものです。
本問の場合、新株予約権はありませんが、「自己株式」と「その他の包括利益累計額合計」欄に記載があります。

自己株式は、文字通り自社の株式を取得した場合に、貸借対照表上に記載されるもので、発行済みの株式を自社で取得=株式の発行取消として、資本減少としてマイナス表記されます。
また、「その他の包括利益累計額合計」とは、簡単にいうと企業が保有する資産や負債の時価の変動額であり、以前は「評価・換算差額等」といわれていたものです。
いずれも、ROE算出時には自己資本に含めます。

よって、Y社のROE=7,700/(140,000−36,400)×100
         =7.432≒7.43(%) (小数点以下第3位四捨五入)

以上により正解は、(1)25.41(%) (2)7.43(%)

第2問          問55

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