問55 2014年9月応用
問55 問題文
《設例》の【財務データ】【株価データ】に基づいて,Mさんが,Aさんに対して説明した以下の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句または数値を,解答用紙に記入しなさい。
なお,計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。また,問題の性質上,明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
T 「株主還元率としての配当性向の比較では,X社の約( 1 )%に対してY社は約□ □ □%となります。また,配当利回りは,X社株式が約( 2 )%に対してY社は約□□□%となります。いずれもY社がX社を上回る結果となっています」
U 「『ROE×(1−配当性向)』の算式で算出される( 3 )は,企業の内部留保と利益率をベースに,今後の成長率を予測する際に用いる指標で,X社がY社を上回る結果となっています」
問55 解答・解説
配当性向・配当利回り・サスティナブル成長率に関する問題です。
T 配当性向=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)ですが、配当金支払額÷当期純利益×100(%) でも表せます。
本問の場合は後者の方が計算しやすいため、
X社の配当性向=10円×4億8千万株÷17,500百万円×100(%)
=27.428≒27.43% (小数点以下第3位四捨五入)
Y社の配当性向=17円×2億株÷7,700百万円×100(%)
=44.155≒44.16% (小数点以下第3位四捨五入)
また、配当利回りは、株価に対する1株当たり年間配当金の割合のことです。
配当利回り=1株当たり年間配当金/株価×100
X社の配当利回り=10円÷650円×100(%)
=1.538≒1.54% (小数点以下第3位四捨五入)
Y社の配当利回り=17円÷900円×100(%)
=1.888≒1.89% (小数点以下第3位四捨五入)
以上のように、いずれもY社がX社を上回っています。
U 『ROE×(1−配当性向)』で算出できるのは、サスティナブル成長率です。
サスティナブル成長率=ROE×内部留保=ROE×(1−配当性向)
X社:8.41%×(1−27.43%)
=6.103≒6.10% (小数点以下第3位四捨五入)
Y社:7.43%×(1−44.16%)
=4.148≒4.15% (小数点以下第3位四捨五入)
よって、今後の成長率を予測する観点では、X社がY社を上回っています。
以上により正解は、(1)27.43 (2)1.54 (3)サスティナブル成長率
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