第5問 2014年9月応用
第5問 問題文
次の設例に基づいて,下記の各問に答えなさい。
《設 例》
非上場会社のX株式会社(以下,「X社」という)の代表取締役社長であるAさん(72歳)の推定相続人は,妻Bさん(69歳),長男Cさん(44歳),二男Dさん(40歳)の3人である。Aさんは,現在,事業承継を円滑に進めるために,Aさんの所有するX社株式をX社の専務取締役である長男Cさんに移転することを検討している。また,二男Dさんは,勤務医として働いており,X社の経営にはいっさい関与していないが,Aさんに対して,住宅取得資金の援助を期待しているようである。
X社に関する資料は,以下のとおりである。なお,〈X社の概要〉の「□□□」は,問題の性質上,伏せてある。
第5問 資料
〈X社の概要〉
(1) 業種 機械器具製造業
(2) 資本金等の額 5,000万円( 発行済株式総数100,000株,すべて普通株式で1株につき1個の議決権を有している)
(3) 株主構成
Aさん(本人):70,000株
Bさん(妻) :10,000株
Cさん(長男):20,000株
(4) X社株式の評価(相続税評価額)に関する資料
・相続税におけるX社の株式の評価上の規模区分は「大会社」である。
・X社は,特定の評価会社には該当しない。
・比準要素および類似業種の株価
1株(50円)当たりの年配当金額 X社□□□円 類似業種5.8円
1株(50円)当たりの年利益金額 X社□□□円 類似業種29円
1株(50円)当たりの簿価純資産価額 X社292円 類似業種278円
類似業種の株価 X社 − 類似業種369円
※すべて1株当たりの資本金等の額を50円とした場合の金額である。
(5)X社の過去3年間の決算(売上高・所得金額・配当金額)の状況
*記念配当300万円が含まれている。
(6)X社の資産・負債の状況
直前期のX社の資産・負債の相続税評価額および帳簿価額は,次のとおりである。
(単位:万円)
※上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。
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