問14 2016年1月基礎
問14 問題文
会社役員賠償責任保険(D&O保険)の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 会社役員賠償責任保険(D&O保険)は、被保険者が会社役員としての業務につき行った行為に起因して損害賠償請求がなされたことにより、被保険者が法律上の損害賠償金または争訟費用を負担することによって生じる損害が補償の対象となる。
2) 会社役員賠償責任保険(D&O保険)の補償の対象となる損害賠償金には、判決に基づく損害賠償金や和解金のほか、罰金、課徴金、懲罰的損害賠償金も含まれる。
3) 会社役員賠償責任保険(D&O保険)では、会社のすべての役員が被保険者となり、保険期間中に退任した役員や新たに選任された役員も含まれる。
4) 会社役員賠償責任保険(D&O保険)の保険料は、通常、基本補償(普通保険約款)部分については会社が負担し、株主代表訴訟担保特約部分については被保険者が負担する。
問14 解答・解説
損害保険による事業活動のリスク管理に関する問題です。
1) は、適切。会社役員賠償責任保険(D&O保険)は、会社役員が業務として行った行為で、他者への損害賠償責任が発生した場合、賠償金や争訟費用(訴訟費用や弁護士報酬等)といった損害額を補償する保険です。
2) は、不適切。会社役員賠償責任保険(D&O保険)の補償対象は、判決に基づく損害賠償金や和解金といった法律上の損害賠償金や訴訟・争訟費用であり、税金・罰金・課徴金・懲罰的損害賠償金等は補償対象外です。
3) は、適切。会社役員賠償責任保険(D&O保険)の被保険者は、会社法上の取締役・監査役・執行役といった会社のすべての役員であり、保険期間中に退任した役員や新たに選任された役員も含まれます。
4) は、適切。会社役員賠償責任保険(D&O保険)の保険料は、通常、他者への損害賠償を備える基本補償(普通保険約款)部分については会社が負担しますが、株主代表訴訟や自社による役員の提訴といった自社への損害賠償に備える株主代表訴訟担保特約部分については被保険者である役員自身が負担します。
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!

FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP講座(キーワード検索欄で「1級」と検索) ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●1級FP技能士(学科試験対策)のWEB講座 ⇒ 1級FP技能士資格対策講座(資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】