問16 2016年1月基礎
問16 問題文
景気動向指数に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 景気動向指数は、生産、雇用などさまざまな経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された景気指標であり、内閣府により毎月公表される。
2) 景気動向指数に採用されている経済指標は、平成27年6月分速報から、先行指数が11系列、一致指数が10系列、遅行指数が9系列の合計30系列となっている。
3) CI(コンポジット・インデックス)は、採用系列の各月の値を3カ月前と比べた変化方向を合成して作成した指数であり、景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いの測定を主な目的としている。
4) 景気転換点の判定には、一致指数を構成する個別指標ごとに統計的手法を用いて山と谷を設定し、谷から山に向かう局面にある指標の割合を算出したヒストリカルDI(ディフュージョン・インデックス)が用いられている。
問16 解答・解説
経済指標に関する問題です。
1) は、適切。景気動向指数は、生産・雇用・消費などさまざまな経済活動における代表的な指標を、景気に対して先行・一致・遅行を示す3つの系列に分類して算出されるもので、景気の現状把握・将来予測のために内閣府が毎月作成・発表します。
2) は、適切。景気動向指数を構成する経済指標は、経済動向や景気変動のパターンに対応するために定期的に見直しが行われており、平成27年6月分速報からは、先行11系列・一致10系列、遅行9系列の合計30系列となっています。
3) は、不適切。CIは複数の経済指標の前月と比べた変化率を合成して作成され、景気変動の大きさや量感を測定します。これに対し、DIは、景気に敏感な諸指標を選定し、そのうち上昇(改善)を示している指標の割合を示すもの(採用系列の各月の値を3ヶ月前と比べた変化方向を合成して作成)で、景気の各経済部門への波及の度合い(波及度)を示します。
4) は、適切。ヒストリカルDIは、個々の採用系列ごとに山と谷を設定し、50%を下回る直前の月が「景気の山」、50%を上回る直前の月が「景気の谷」として景気の山・谷判断に用いられます。
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