問18 2016年1月基礎

問18 問題文と解答・解説

問18 問題文

下記の〈他社株転換可能債(EB債)の概要〉に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。

〈他社株転換可能債(EB債)の概要〉


1) X株式会社の株価が終値で当初価格より一度でも20%超値下がりすると、その直後の利払日の利率は0.10%になる。

2) X株式会社の株価が終値で当初価格より一度でも10%以上値上がりすると、その直後の利払日に繰上げ償還される。

3) 満期償還日直前の参照日の終値が1,650円である場合、償還日には、額面100万円につき110万円の償還金が支払われる。

4) 満期償還日直前の参照日の終値が899円である場合、償還日には、X株式会社の株式と端株売却金が支払われる。

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問18 解答・解説

オプション取引に関する問題です。
他社株転換可能債(EB債)は、債券ではありますが、実態としてはノックイン・ノックアウトオプションを組み合わせた仕組み債です。

1) は、不適切。他社株転換可能債(EB債)は、一定の株価水準に達した場合は自動的に株式に転換されるオプションを組み合わせた仕組み債の一種です。また、ノックイン価格は、EB債等の仕組債に設定されている償還条項の1つで、あらかじめ設定されたノックイン価格に対象株価や指数が一度でも到達した場合、元本割れした価格で償還されます。
本問のEB債は、参照日の終値が基準価格1,200円未満(当初価格の80%未満=20%超の値下がり)の場合に年率0.1%となりますが、その後の満期までの参照日時点で基準価格以上になっていれば、年率5%となります。

2) は、不適切。トリガー価格(ノックアウト価格)は、EB債等の仕組債に設定されている償還条項の1つで、あらかじめ設定されたノックアウト価格に対象株価や指数が一度でも到達した場合、額面で繰上げ償還されます。ただし、繰上げ償還の判定は、利払日の直前の参照日のみ行われるため、それ以外の日に上回っても繰上げ償還とはなりません。

3) は、不適切。トリガー価格(ノックアウト価格)は、EB債等の仕組債に設定されている償還条項の1つで、あらかじめ設定されたノックアウト価格に対象株価や指数が一度でも到達した場合、額面で繰上げ償還されます。
本問のEB債は、トリガー価格1,650円ですので、償還日には額面と同額の100万円が償還されます(値上がり益は獲得できないわけですね。)。

4) は、適切。他社株転換可能債(EB債)は、一定の株価水準に達した場合は自動的に株式に転換されますので、満期日直前であっても、ノックイン価格に到達した場合には、償還日には転換対象の株式と、売買取引の単位に満たない単元未満株(端株)の売却代金が支払われます。

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