問11 2017年1月基礎
問11 問題文
X株式会社(以下、「X社」という)は、以下の定期保険(無配当)に加入した。当該生命保険の第1回保険料払込時の経理処理として、次のうち最も適切なものはどれか。
保険の種類 :定期保険(特約付加なし)
契約年月 :平成29年1月
契約者(=保険料負担者):X社
被保険者 :代表取締役社長Aさん(加入時42歳)
死亡保険金受取人:X社
保険期間 :30年
保険料払込期間 :10年
年払保険料 :90万円
1)
2)
3)
4)
問11 解答・解説
法人の生命保険の経理処理に関する問題です。
会社が契約者として保険料を負担し、役員・従業員を被保険者とする定期保険に加入すると、保険料は期間の経過に応じて損金の額に算入します。
よって、保険期間よりも短い期間で保険料を支払ってしまう短期払い場合、支払った年度で損金算入できるのは、その年度分のうち期間の経過に応じて算出された部分だけです。
本問の場合、保険期間30年で保険料払込期間は10年ですから、3分の1の期間で保険料を払い込んでしまいますので、第1回の保険料支払時に損金算入できるのは、支払った保険料の3分の1までということになります。
よって、第1回の保険料支払時の経理処理は、保険料の3分の2を前払保険料として資産計上し、3分の1を定期保険料として損金算入します。
なお、設例の定期保険は、現在42歳のAさんが72歳時に保険期間が満了するものですので、長期平準定期保険には該当しません(加入時の年齢42+保険期間30年×2≦105)します(計算結果が105を超えない)。
よって、長期平準定期保険の経理処理方法である、前半6割期間での2分の1損金算入の対象外です。
従って正解は、3)
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