問22 2017年1月基礎
問22 問題文
下記のとおり3回に分けて同一銘柄の公募追加型株式投資信託を購入した場合において、第3回目の購入後に初めて収益分配金が支払われた後の個別元本として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、収益分配金落ち前の基準価額(1万口当たり)は9,300円とし、手数料や税金等は考慮しないものとする。
第1回目購入:購入口数200万口、基準価額9,200円
第2回目購入:購入口数100万口、基準価額8,500円
第3回目購入:購入口数100万口、基準価額9,500円
収益分配金 :500円(1万口当たり)
1) 8,800円
2) 9,100円
3) 9,200円
4) 9,400円
問22 解答・解説
投資信託における収益分配金・個別元本に関する問題です。
まず第1回目の購入金額は、基準価額9,200円を200万口なので、9,200円×200万口=184億円
次に第2回目の購入金額は、8,500円×100万口=85億円
第3回目の購入金額は、9,500円×100万口=95億円
よって、3回の購入で合計364億円=184億円+85億円+95億円 を400万口持っていることになります。
よって、分配前の個別元本は、364億円÷400万口=9,100円
ここで、「分配後の基準価額>分配前の個別元本」の場合、「分配後の個別元本=分配前の個別元本」となります。
反対に「分配後の基準価額<分配前の個別元本」の場合、「分配後の個別元本=分配前の個別元本−元本払戻金(特別分配金)」となります(元本払戻金(特別分配金)は元本の取り崩しに相当するため、利益が出ているわけではないとして非課税)。
※元本払戻金(特別分配金)=分配前の個別元本−分配後の基準価額
問題文の数字を当てはめると、
分配後の基準価額=収益分配金支払前の基準価額−収益分配金
=9,300円−500円=8,800円 < 9,100円(分配前の個別元本)
よって、分配前の個別元本=9,100円で、分配後の基準価額=8,800円ですから、分配金500円のうち、差額300円が元本払戻金(特別分配金)で、残りの200円が普通分配金となります。
よって、分配後の個別元本=9,100円−300円=8,800円
よって、正解は1)8,800円
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