問16 2017年9月基礎
問16 問題文
投資信託説明書(交付目論見書)の表紙に「追加型投信/内外/債券/特殊型(ブル・ベア型)」と記載されているX投資信託に関する次の記述のうち、投資信託協会の「商品分類に関する指針」に照らし、適切なものはいくつあるか。
(a) X投資信託は、当初、募集された資金が1つの単位として信託され、その後の追加設定はいっさい行われないファンドである。
(b) X投資信託は、目論見書または投資信託約款において、国内および海外の資産による投資収益を実質的に源泉とする旨の記載があるファンドである。
(c) X投資信託は、目論見書または投資信託約款において、投資対象資産に株式をいっさい組み入れない旨の記載がある公社債投資信託である。
(d) X投資信託は、目論見書または投資信託約款において、派生商品をヘッジ目的以外に用い、積極的に投資を行うとともに各種指数・資産等への連動もしくは逆連動を目指す旨の記載があるファンドである。
1) 1つ
2) 2つ
3) 3つ
4) 0(なし)
問16 解答・解説
投資信託に関する問題です。
(a)は、不適切。追加型(オープン型)投信は、当初設定日以降も追加設定が行われ(追加購入可能)、従来の信託財産とともに運用される投資信託です。
これに対し単位型(ユニット型)投信は、当初募集期間にのみ購入可能な投信です。
(b)は、適切。投資信託協会では、投資対象地域を「国内」・「海外」・「内外」の3つに区分しており、「内外」とは、実質的に国内と海外の資産に投資していることを表します。
※「実質的に」とは、投資家の資金を国内のベビーファンドが集め、海外のマザーファンドで運用する、という場合を指します(国内の投信を購入しても、実質的には海外のマザーファンドを購入したことと同じ)。
(c)は、不適切。投資信託協会では、投資対象資産を「株式」・「債券」・「不動産投信(リート)」・「その他」・「資産複合」の5つに区分しており、「債券」とは、実質的に債券に投資していることを表しますが、主な投資対象が債券であるだけで、約款上運用対象に株式を全く組み入れることができない公社債投資信託とは限りません。
※「実質的に」とは、ベビーファンドを通じて、債券投資を行うマザーファンドに投資する場合等を指します。
(d)は、適切。投資信託協会では、投資信託の運用手法を「インデックス型」・「特殊型」の2つに区分しており、「特殊型」とは、投資家への注意喚起が必要な、特殊な仕組み・運用手法を用いることを表します。
「特殊型」は、さらに「ブル・ベア型」・「条件付運用型」・「ロング・ショート型/絶対収益追求型」・「その他」の4つに区分しており、「ブル・ベア型」は、先物やオプションといったデリバティブ(金融派生商品)で運用する投信で、ベンチマークに連動・逆連動させた値動きを更に上回る投資成果を目指す投資信託です。
従って正解は、2)2つ
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