問54 2019年5月応用

問54 問題文と解答・解説

問54 問題文

《設例》の〈X社とY社の財務データ〉および〈X社とY社の株式に関するデータ〉に基づき、Mさんが、Aさんに対して説明した以下の文章の空欄(1)〜(6)に入る最も適切な語句または数値を、解答用紙に記入しなさい。なお、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。また、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

I 「 X社とY社の財務データについて比較検討すると、売上高はY社がX社の1.5倍以上あるものの、総資産経常利益率ではX社の値が約( 1 )%、Y社の値が約□□□%であり、X社の資産効率のほうがよいといえます。その要因を、売上高経常利益率と総資産回転率の2指標に分解して比較すると、前者についてはX社の値が約□□□%、Y社の値が約( 2 )%、後者についてはX社の値が約( 3 )回、Y社の値が約□□□回であり、X社のほうが売上高に対する経常的な利益の割合がより高いことがわかります」

II 「 X社とY社の財務的な安定性について、事業利益を金融費用で除して算出する( 4 )で比較すると、X社の値が約46.73倍、Y社の値が約13.44倍であり、X社のほうが財務的な余裕があるといえます」

III 「 X社とY社を株主への利益還元の度合いを測る指標である配当性向で比較すると、X社の値が約( 5 )%、Y社の値が約□□□%であり、X社のほうが株主への利益還元の度合いが高いといえます。また、配当利回りは、X社株式が約□□□%であるのに対してY社株式は約( 6 )%となっています」

ページトップへ戻る

問54 解答・解説

複数の財務指標による指標値算出に関する問題です。

I まず、総資本は資本と負債の合計ですから、総資産と値は同じ(総資本=総資産)なため、 財務データ上の「資産合計」=総資本=総資産 ということになります。

総資産(総資本)経常利益率は、経常利益に対する資本効率を示す指標で、ROA(使用総資本事業利益率)の代用指標としても用いられます。
計算式は、総資産経常利益率=経常利益/総資産×100です。
]社の総資産経常利益率=389,000÷5,500,000×100≒7.07%
Y社の総資産経常利益率=214,000÷9,500,000×100≒2.25%
となり、問題文の通りX社がY社を上回っており、資本効率がよいといえます(約3.14倍)。

また、総資産(総資本)経常利益率は、売上高経常利益率と総資産回転率に分解できます。
売上高経常利益率=経常利益/売上高×100
総資産回転率=売上高/総資産 ですので、
総資産(総資本)経常利益率=売上高経常利益率×総資産回転率 となるわけです。

X社の売上高経常利益率=389,000÷4,800,000×100≒8.10%
Y社の売上高経常利益率=214,000÷7,400,000×100≒2.89%

X社の総資産回転率=4,800,000÷5,500,000≒0.87回
Y社の総資産回転率=7,400,000÷9,500,000≒0.78回

よって、問題文にある通り、X社の方が売上高に対する経常的な利益の割合(利幅)がより高いことが分かります。

II 次に、事業利益を金融費用で除して算出するのは、インタレスト・カバレッジ・レシオです。インタレスト・カバレッジ・レシオ(ICR)とは、借入金に対する企業の利息支払い能力を示す指標で、これが高ければ、安心して融資できるってことで、銀行等の金融機関が融資の際に参考とする指標でもあります。

インタレスト・カバレッジ・レシオ=事業利益÷金融費用
(事業利益=営業利益+受取利息・配当金、金融費用=支払利息・割引料)

では、問題文の数値を式に当てはめてみましょう。
]社のICR=(390,000+6,000+1,200)÷(6,500+2,000)≒46.73倍
Y社のICR=(210,000+3,000+2,000)÷(15,000+1,000)≒13.44倍
となり、問題文の通りX社がY社を上回っています(約3.48倍)。

III 配当性向=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100(%)ですが、配当金支払額÷当期純利益×100(%) でも表せます。
本問の場合は後者の方が計算しやすいため、
X社の配当性向=77,000÷180,000×100(%)
       =42.777…→42.78% (小数点以下第3位四捨五入)
Y社の配当性向=24,000÷124,000×100(%)
       =19.354…→19.35% (小数点以下第3位四捨五入)

従って、配当性向ではX社がY社を上回っており、株主への利益還元の度合いが高いといえます。

また、配当利回りは、株価に対する1株当たり年間配当金の割合のことです。
配当利回り=1株当たり年間配当金/株価×100
X社の配当利回り=(77,000百万円/875百万株)÷4,800円×100(%)
        =1.833…≒1.83% (小数点以下第3位四捨五入)
Y社の配当利回り=(24,000百万円/800百万株)÷2,200円×100(%)
        =1.363…≒1.36% (小数点以下第3位四捨五入)

以上により正解は、(1)7.07(%) (2)2.89(%) (3)0.87(回)
(4)インタレスト・カバレッジ・レシオ (5)42.78(%) (6)1.36(%)

第2問          問55

  ●無料アプリ版公開中。
  ●学科も実技も完全無料!

  

  ●広告無しの有料版。
  ●広告無しで集中学習!

  

ページトップへ戻る

関連・類似の過去問

この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!

Yahoo! JAPAN

  • このサイト内を検索
ページトップへ戻る

FP対策講座

<FP対策通信講座>

●LECのFP通信講座 ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら

●日本FP協会認定教育機関のWEB講座 ⇒ 2級FP技能士 (資格対策ドットコム)

●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座

●DVDでじっくりと ⇒ 【ECC】ファイナンシャルプランナー(AFP+2級FP技能士)通信コース

ページトップへ戻る

Sponsored Link

実施サービス

Sponsored Link

メインメニュー

Sponsored Link

サイト内検索

Sponsored Link

Sponsored Link

Copyright(C) 1級FP過去問解説 All Rights Reserved.