問21 2019年9月基礎
問21 問題文
オプション取引による一般的なリスクヘッジに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 東証株価指数(TOPIX)を原資産とするコール・オプションの購入は、東証株価指数(TOPIX)が下落することに対するヘッジとなる。
2) ドル・プット/円・コールの購入は、ドルの対円相場が上昇するドル高/円安に対するヘッジとなる。
3) フロアの購入は、対象となる金利が低下することに対するヘッジとなる。
4) ペイヤーズ・スワップションの購入は、スワップ金利が低下することに対するヘッジとなる。
問21 解答・解説
オプション取引に関する問題です。
1) は、不適切。コール・オプションの買いは、原資産価格が上昇すると利益が出ることになりますので、東証株価指数(TOPIX)のコール・オプションの購入は、TOPIX下落に対するヘッジとしては不適切で、原資産価格の低下に対するヘッジには、プット・オプションの購入が適切です。
2) は、不適切。ドル・プット/円コールというオプションの買いは、言い換えればドル売り・円買いということですので、ドル安/円高に対するヘッジとなります。ドル高/円安に対するヘッジには、ドル・コール/円プットというオプションの買いが適切です。
3) は、適切。金利フロアは設定金利で資金運用できる権利ですので、フロアの買いは、対象となる金利の低下に対するヘッジとなります。
反対に、設定金利で資金調達できる権利を金利キャップといい、金利上昇に対するヘッジとなります。
4) は、不適切。ペイヤーズ・スワップションとは、オプションの買い手が固定金利を支払い、変動金利を受け取る金利スワップが実行するオプションです。金利上昇局面で金利スワップを実行できるため、金利上昇に対するヘッジとなります。
反対に、オプションの買い手が変動金利を支払い、固定金利を受け取る金利スワップを実行するオプションをレシーバーズ・スワップションといい、金利低下に対するヘッジとなります。
よって正解は、3
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