問13 2021年5月基礎
問13 問題文
任意の自動車保険(保険期間1年)のノンフリート等級別割引・割増制度の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
1) 前年に初めて自動車保険を契約して更新後の等級が7等級になった契約者と、前年に「3等級ダウン事故」を起こして更新後の等級が7等級になった契約者では、適用される保険料の割引率が異なる。
2) 8等級の契約者が自動車を走行中に単独事故を起こして同乗者がケガを負い、人身傷害(補償)保険の保険金のみが支払われた場合、当該事故は「ノーカウント事故」であり、更新後の等級は8等級となる。
3) 9等級の契約者が自動車を走行中に飛び石で窓ガラスが破損したことにより車両保険の保険金のみが支払われた場合、当該事故は「1等級ダウン事故」であり、更新後の等級は8等級となる。
4) 自動車保険契約の被保険自動車を廃車する場合、所定の中断証明書の発行を受けることにより、保険会社を問わず、当該証明書の有効期間内に新たに契約する自動車保険に中断前の所定の等級を引き継ぐことができる。
問13 解答・解説
任意保険に関する問題です。
1) は、適切。自動車保険の等級が同じであっても、7等級以上の契約では、無事故の人の方が事故有の人よりも保険料の割引率が高くなります。
2) は、不適切。人身傷害や搭乗者傷害保険金のみの支払いや、弁護士費用特約等のみの支払いは、ノーカウント事故として、ほかに等級が下がる事故がなければ、更新後の等級は1等級上がります。
3) は、適切。盗難や台風・洪水、落書きやいたずら等による車両保険金の支払いは、1等級ダウン事故として、更新後の等級は1等級下がり、保険料が高くなります。
4) は、適切。自動車の売却や廃車等により自動車保険を一時的に中断する場合、中断証明書を取得すれば、後日新しい自動車保険に中断前の等級を適用できます(中断期間は10年以内等の条件有り)。
よって正解は、2
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