問15 2021年5月基礎
問15 問題文
労働災害総合保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 労働災害総合保険は、法定外補償保険と使用者賠償責任保険で構成されており、どちらか一方だけを契約することはできない。
2) 労働災害総合保険のうち、法定外補償保険は、被用者が業務の遂行上の事故によって被る損害について労働者災害補償保険による給付が行われない場合に保険金が支払われるものである。
3) 労働災害総合保険のうち、使用者賠償責任保険は、被用者が業務の遂行に起因して第三者に損害を与え、使用者が法律上の損害賠償責任を負うことによって被る損害について保険金が支払われるものである。
4) 労働災害総合保険には、契約時に平均被用者数または賃金総額の見込額に基づいて算出された暫定保険料を支払い、保険期間終了後に実際値に基づいて算出された確定保険料との差額を精算する契約方式がある。
問15 解答・解説
労働災害総合保険に関する問題です。
1) は、不適切。労働災害総合保険は、労働者災害補償保険(いわゆる労災)の上乗せ補償を目的とした『法定外補償保険』と、民事上の損害賠償責任を負った場合を対象とする『使用者賠償責任保険』の2つから構成されており、両方加入することも、どちらか一方のみに加入することも可能です。
2) は、不適切。労働災害総合保険における法定外補償保険とは、労働者災害補償保険(いわゆる労災)の上乗せ補償を目的としたものですので、労災認定により労災給付された場合に保険金が支払われます。
3) は、不適切。労働災害総合保険における使用者賠償責任保険は、被災した従業員やその遺族からの損害賠償請求により、民事上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償するものです。
4) は、適切。労働災害総合保険の一般的な契約方式では、契約時に平均被用者数や賃金総額の見込額に基づく暫定保険料を支払い、保険期間終了後に実際の数値に基づいた確定保険料と暫定保険料の差額を精算します。
よって正解は、4
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