問17 2021年9月基礎
問17 問題文
株式投資信託の運用スタイルに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) マーケット・ニュートラル運用は、割安銘柄の売建てと割高銘柄の買建てを同程度行い、市場の価格変動による影響を排除して、安定的な収益機会の獲得を目指すものである。
2) ESG投資は、定量的な財務情報などに基づく投資判断だけではなく、環境・社会・企業統治の観点から、経営の持続性・収益性などを評価したうえで、投資先を選定する手法である。
3) バリュー投資は、PER・PBR等が低い銘柄、配当利回りが高い銘柄など、企業の業績や財務内容等から株価が割安と判断される銘柄を選定して買い付ける手法である。
4) スマートベータ運用は、東証株価指数(TOPIX)などの時価総額加重方式とは異なる方法で、構成銘柄やウェイトを決定したインデックスに連動する投資成果を目指すものである。
問17 解答・解説
投資信託に関する問題です。
1) は、不適切。マーケット・ニュートラル運用は、割安な銘柄の買い建てと割高な銘柄の売り建てを同時に行うことで、市場の変動に影響を受けないように運用成果を目指す運用手法です。
2) は、適切。ESG投資とは、財務情報だけでなく、環境・社会・企業統治の観点から投資先企業を選定する投資手法です。
3) は、適切。バリュー投資は、PERやPBR等の指標や配当割引モデル等から見た株価の割安性に着目して、銘柄選択を行う運用スタイルです。
4) は、適切。スマートベータ運用とは、従来の時価総額に応じて銘柄を選定するスタイルではなく、財務指標(売上高・営業キャッシュフロー・配当金等)や株価の変動率、成長性の現在価値といった、その銘柄の特定の要素に基づいて運用するスタイルで、構成銘柄やウェイト等の運用方針を反映した基準で銘柄選定した指数(スマートベータ指数)に連動し、市場平均に連動した指数よりも高いリターンを得られる可能性があるとされています。
よって正解は、1
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