問11 2022年5月基礎
問11 問題文
生命保険の各種特約の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 災害割増特約は、被保険者が不慮の事故により傷害が原因で事故の日から180日以内に死亡した場合や所定の感染症が原因で死亡した場合には災害死亡保険金が支払われ、所定の身体障害状態に該当した場合には障害の程度に応じて障害給付金が支払われる特約である。
2) 特定損傷特約では、被保険者が不慮の事故により事故の日から180日以内に骨折、関節脱臼または腱の断裂に対する治療を受けた場合、入院の有無を問わず、特定損傷給付金が支払われる。
3) 先進医療特約では、契約日時点において先進医療に該当した治療であっても、その後に厚生労働大臣が定める医療技術・適応症等が見直され、療養を受けた時点で先進医療に該当しない場合は、先進医療給付金の支払対象外となる。
4) 総合医療特約では、創傷処理やデブリードマンなどの手術は、手術給付金の支払対象外となる。
問11 解答・解説
生命保険の特約に関する問題です。
1) は、不適切。災害割増特約では、不慮の事故で180日以内に死亡した場合や所定の感染症により死亡した場合、災害死亡保険金が支払われ、高度障害状態になった場合には災害高度障害保険金が支払われますが、一定の身体障害については支払対象外です。これに対し、傷害特約は、不慮の事故で180日以内に死亡した場合に保険金が支払われますが、所定の身体障害も支払対象です(障害の程度に応じて給付)。ただし、特定感染症で高度障害状態になった場合は、支払対象外です。
2) は、適切。特定損傷特約は、不慮の事故で180日以内に受けた骨折・関節脱臼・腱の断裂に対する治療に給付金が支払われる特約で、入院や手術を伴わない治療も保障されるのが特徴です。
3) は、適切。先進医療特約は、療養を受けた日時点で公的医療保険制度の給付対象となっていない先進的な医療技術が対象のため、加入後に新しく認められた先進医療も支払いの対象となりますが、加入後に先進医療から除外された医療技術の場合は、支払いの対象外となってしまいます。
4) は、適切。総合医療特約は、不慮の事故(災害)や病気(疾病)による入院・手術等を保障するものですが、傷口を縫い合わせる創傷処理や損傷した組織を除去するデブリードマン等の手術は、支払い対象外とされています。
このほか、抜歯や皮膚切開、骨折時の添え木治療等も対象外であり、発生頻度が高く一般的な手術は対象外とされているようです。
よって正解は、1
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