第5問 2022年9月応用
第5問 設例
次の設例に基づいて,下記の各問に答えなさい。
《設例》
非上場会社のX株式会社(以下、「X社」という)の代表取締役社長であるAさん(67歳)の推定相続人は、妻Bさん(65歳)、長女Cさん(40歳)、長男Dさん(35歳)の3人である。Aさんは、体調面に不安があるため、長男Dさんに事業を承継したいと考えている。
Aさんは、所有財産のうち、長男DさんにX社株式を承継し、妻Bさんに自宅と相応の金融資産を相続させたいと考えている。また、長女Cさんには住宅取得資金の援助をする予定である。
X社に関する資料は、以下のとおりである。
第5問 資料
〈X社の概要〉
(1) 業種 設備工事業(従業員数22名)
(2) 資本金等の額 2,000万円( 発行済株式総数40,000株、すべて普通株式で1株につき1個の議決権を有している)
(3) 株主構成
Aさん(本人) 36,000株
Bさん(妻) 2,000株
Dさん(長男) 2,000株
(4) 株式の譲渡制限 あり
(5) X社株式の評価(相続税評価額)に関する資料
・X社の財産評価基本通達上の規模区分は「中会社の大」である。
・X社は、特定の評価会社には該当しない。
・比準要素の状況
※すべて1株当たりの資本金等の額を50円とした場合の金額である。
※「□□□」は、問題の性質上、伏せてある。
・類似業種の1株(50円)当たりの株価の状況
課税時期の属する月の平均株価 :432円
課税時期の属する月の前月の平均株価 :430円
課税時期の属する月の前々月の平均株価 :435円
課税時期の前年の平均株価 :420円
課税時期の属する月以前2年間の平均株価:400円
(6) X社の過去3年間の決算(売上高・所得金額・配当金額)の状況
(注)保険差益による非経常的な利益金額500万円が含まれている。
(7) X社の資産・負債の状況
直前期のX社の資産・負債の相続税評価額と帳簿価額は、次のとおりである。直前期のX社の資産・負債の相続税評価額と帳簿価額は、次のとおりである。
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
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