問13 2023年5月基礎

問13 問題文と解答・解説

問13 問題文

自動車損害賠償責任保険(以下、「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1) 自賠責保険は、自動車の運行中の事故に対して保険金が支払われるが、運行には自動車の走行だけではなく、クレーン車のクレーン操作などの自動車に構造上設備されている装置を本来の目的に従って使用する場合も含まれる。

2) 複数台の自動車による事故において、共同不法行為により他人の身体に損害を与えた場合、自賠責保険の保険金額に加害者の有効な自賠責保険の契約数を乗じたものが、保険金の支払限度額になる。

3) 自賠責保険では、保険契約者または被保険者の悪意によって発生した損害について保険金は支払われないが、被害者は、保険会社に対し、保険金額の限度において損害賠償額の支払を請求することができる。

4) 自賠責保険では、自動車事故の被害者の過失割合が5割以上の場合、積算した損害額が保険金額に満たないときには積算した損害額から、保険金額以上となるときには保険金額から、被害者の過失割合に応じて2割から5割の減額が行われる。

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問13 解答・解説

自賠責保険に関する問題です。

1) は、適切。自動車損害賠償保障法上の「運行」には、自動車の走行だけではなく、駐停車中や自動車に構造上設備されている全ての装置を本来の目的に従って使用する場合も含まれます(例:クレーン車のクレーン操作等)。

2) は、適切。多重事故により加害車両が2台以上となる場合等、共同不法行為で他人にケガをさせた場合、自賠責保険の保険金支払限度額は、自賠責保険の契約数を乗じたもの、つまり加害車両台数分になります(2台なら2倍、3台なら3倍)。

3) は、適切。自賠責保険では、保険契約者や被保険者の悪意で発生した損害は保険金の支払対象外となりますが、被害者は、保険会社に対し、保険金額の限度において損害賠償額の支払を請求可能です。
保険会社には悪意免責の場合は保険金の支払義務がありませんが、被害者救済の仕組みとして被害者請求時には損害賠償金を支払い、その後政府の自動車損害賠償保障事業に請求できます。

4) は、不適切。自賠責保険や自動車損害賠償保障事業では、被害者に重大な過失があった(過失割合7割以上)には、被害者の過失割合に応じて、損害賠償として支払われる保険金や、損害てん補額が減額(重過失減額)されます(過失割合に応じて2〜5割減額)。

よって正解は、4

問12      問14

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