問20 2024年1月基礎

問20 問題文と解答・解説

問20 問題文

国内の取引所に上場している日経225先物等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1) 日経225先物は、日経平均株価(日経225)を原資産とする先物取引であり、大阪取引所に上場している。

2) 日経225マイクロ先物の最低取引単位(1枚)は、日経平均株価(日経225)の100倍の金額となり、呼値の単位は5円である。

3) 日経225先物の最低取引単位(1枚)は、日経平均株価(日経225)の1,000倍の金額となり、呼値の単位は10円である。

4) 日経225先物は、原則として、3月、6月、9月、12月の各月の第2金曜日の前営業日が取引最終日である。

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問20 解答・解説

デリバティブ取引に関する問題です。

1) は、適切。日経225先物取引(ラージ)は、日経平均株価(日経225)を対象とした先物取引であり、大阪取引所、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、シンガポール取引所(SGX)に上場しています。

2) は、不適切。日経225先物にはラージ・ミニ・マイクロの3種類があり、最低取引単位(1枚)と呼値の単位は、ラージが日経225の1,000倍で10円刻み、ミニが100倍で5円刻み、マイクロが10倍で5円刻みです。
日経225先物マイクロは、より細やかなリスク管理手段に対するニーズの高まりを受けて、ミニよりもさらに少額取引が可能な商品として、2023年5月末から取引開始されました。

3) は、適切。日経225先物にはラージ・ミニ・マイクロの3種類があり、最低取引単位(1枚)と呼値の単位は、ラージが日経225の1,000倍で10円刻み、ミニが100倍で5円刻み、マイクロが10倍で5円刻みです。

4) は、適切。先物取引は、未来の売買についてある価格での取引を保証するもので、取引できる期間が決まっており、取引期限が満了する月を限月(げんげつ)といいます。日経225先物取引の限月は3、6、9、12月で、取引最終日は各限月の第2金曜日(SQ日)の前営業日となり、取引最終日までに反対売買で決済されなかった建玉(たてぎょく:買ったままや売ったままで未決済の取引)は、最終清算数値(SQ値)で決済されます。
つまり、現物取引の場合は含み損や含み益が出たままでいつまでも銘柄を保持し続けることが可能ですが、信用取引や先物・オプション取引では、限月の取引最終日までに自分で反対売買しなければ、SQ値で損益が確定されるわけです。
※SQ値:Special Quotation(特別清算指数・最終清算数値)

よって正解は、2

問19      問21

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