問19 2024年1月基礎

問19 問題文と解答・解説

問19 問題文

株式のテクニカル分析に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1) ローソク足は、一定の取引期間中の株価の値動き(始値、高値、安値、終値)を表したもので、始値よりも終値のほうが高いものを陽線と呼び、始値よりも終値のほうが低いものを陰線と呼ぶ。

2) MACD(Moving Average Convergence Divergence)は、MACD線とシグナル線と呼ばれる2つの移動平均線を用いた手法で、シグナル線は株価の指数平滑移動平均線である。

3) ボリンジャーバンドは、株価の移動平均線の上下に標準偏差からなる線を表示したものであり、株価が上昇し始めるとバンドの幅が広がり、株価が下落し始めるとバンドの幅が狭まる。

4) RSI(Relative Strength Index)は、直近の一定期間内の株価の高値と安値の変動幅から作成され、一般にRSIが100%を超えると株価は割高で反転する可能性が高いと判断される。

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問19 解答・解説

株価の分析手法に関する問題です。

1) は、適切。テクニカル分析の1つである、過去の株価等を表にして分析する株価チャート分析では、一般に株価の始値、高値、安値、終値を「ローソク足」として図示し、始値(その日最初に売買成立した価格)よりも終値(その日最後に売買成立した価格)の方が高ければ陽線(白い棒)、逆に始値よりも終値の方が安い場合は陰線(黒い棒)となります。

2) は、不適切。テクニカル分析におけるMACD(Moving Average Convergence Divergence)は、長短2つの移動平均の差であるMACD線と、そのMACDの移動平均線であるシグナル線を用いて買いと売りを判断する手法です。株価の変化に対して敏感なMACD線が、緩やかなシグナル線を上抜けすれば買い、下抜けすれば売りとして判断します。

3) は、不適切。テクニカル分析におけるボリンジャーバンドは、移動平均線に標準偏差を加減して作成され、統計学上、株価は約95%の確率で「移動平均線±2σ」の範囲内に収まるとされています。ボリンジャーバンドの幅は、株価の値動きの大きさ(ボラティリティ)であり、株価のボラティリティが大きくなるとバンド幅が拡大し、小さくなるとバンド幅が縮小する傾向にあります(+2σを上抜けすれば買われ過ぎ、−2σを下抜けすれば売られ過ぎを判断するサインとして使われます)。

4) は、不適切。テクニカル分析におけるRSI(Relative Strength Index)は、直近の一定期間内の株価の変動幅から作成され、RSIが70〜80%以上になると買われ過ぎで割高、20〜30%以下で売られ過ぎで割安として、反転する可能性が高いと判断されます。

よって正解は、1

問18      問20

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