問22 2024年5月基礎
問22 問題文
長期国債現物の銘柄を額面1億円保有しているX社が、今後、金利の上昇により債券価格が値下がりすると考え、現在の価格で額面1億円の長期国債先物の売建てを行った。この場合、決済時の価格で長期国債現物の銘柄を売却し、長期国債先物取引を決済したときの現在の価格からみた現物と先物の損益を通算したネットの損益として、次のうち最も適切なものはどれか。
なお、長期国債現物と長期国債先物の価格は下表のとおりとし、手数料や税金等は考慮しないものとする。
現在の価格 :現物105.50円、先物135.00円
決済時の価格:現物102.30円、先物132.10円
1) −610万円
2) −320万円
3) −30万円
4) 290万円
問22 解答・解説
デリバティブ取引に関する問題です。
まず、長期国債の現物の現在価格が105.50円で、決済価格が102.30円ですから、105.50円だったものを102.30円で売ったことになるため、
現物の損益:102.30円−105.50円=▲3.2円
また、先物の現在価格が135.00円で、決済価格が132.10円ですが、こちらは売り建てですので135.00円で売っていたものを132.10円で買い戻すことになります(売り建ては価格が下がると利益になる)。
先物の損益:135.00円−132.10円=2.9円
よって現物と先物の損益を通算すると、▲3.2円+2.9円=▲0.3円 です。
ここで、国債は額面100円当たりの単価で表示されるため、額面当たりの実際の損益額は0.3円/100円となります。さらに、いずれも1億円分の現物と先物を保有していたことから、
差損▲0.3円/100円×1億円=▲30万円
よって正解は、3
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