問19　2009年9月基礎

以下の【財務データ】から算出したインタレスト・カバレッジ・レシオと使用総資本事業利益率（ＲＯＡ）の組合せとして，次のうち最も適切なものはどれか。なお，他の条件は考慮せず，計算結果の表示単位の小数点以下第３位を四捨五入すること。

1) インタレスト・カバレッジ・レシオ 6.05倍，使用総資本事業利益率 9.44％
2) インタレスト・カバレッジ・レシオ 9.48倍，使用総資本事業利益率 9.44％
3) インタレスト・カバレッジ・レシオ 6.05倍，使用総資本事業利益率 31.79％
4) インタレスト・カバレッジ・レシオ 9.48倍，使用総資本事業利益率 31.79％

インタレスト・カバレッジ・レシオに関する問題です。
インタレスト・カバレッジ・レシオとは、借入金に対する企業の利息支払い能力を示す指標で、これが高ければ、安心して融資できるってことで、銀行等の金融機関が融資の際に参考とする指標でもあります。

まずインタレスト・カバレッジ・レシオは、以下の計算式で算出します。
インタレスト・カバレッジ・レシオ＝事業利益÷金融費用
（事業利益＝営業利益＋受取利息・配当金、金融費用＝支払利息・割引料）

では、問題文の数値を式に当てはめてみましょう。
事業利益＝202,079＋8,285+5,499＝215,863、金融費用＝22,781
よって、インタレスト・カバレッジ・レシオ＝215,863÷22,781＝9.475571748
小数点第3位を四捨五入で、9.48倍　です。

次に使用総資本事業利益率ですが、これは企業が所有している財産である、総資産を使って、どれだけ利益を上げられているかを示す指標です。これが高いと、資産を効率的に使って利益を上げる経営が行われていると判断されます。
使用総資本事業利益率の計算式は以下の通り。

使用総資本事業利益率＝事業利益÷総資産×100＝売上高事業利益率 × 総資本回転率

では、問題文の数値を式に当てはめてみましょう。
事業利益＝215,863、総資産＝2,286,013
よって、使用総資本事業利益率＝215,863÷2,286,013×100＝9.4427722%
小数点第3位を四捨五入で、9.44%　です。
よって、正解は2）。

＜FP対策通信講座＞

●LECのFP講座（キーワード検索欄で「1級」と検索）　⇒　FP（ファイナンシャル・プランナー）サイトはこちら

●1級FP技能士（学科試験対策）のWEB講座　⇒　１級ＦＰ技能士資格対策講座（資格対策ドットコム）

●通勤中に音声学習するなら　⇒　ＦＰ 通勤講座

●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら　⇒　月額定額サービス【ウケホーダイ】