問21 2009年9月基礎

問21 問題文と解答・解説

問21 問題文

オプションのプレミアム(オプション料)に関する一般的な記述として,次のうち最も適切なものはどれか。
なお,他の条件はすべて同じであることとする。

1) 1ドル当たり100円を権利行使価格とする米ドルのコール・オプションでは,為替相場が1ドル=90円から1ドル=110円へと円安になると,このコール・オプションのプレミアムは低くなる。

2) 1トロイオンス当たり900ドルを権利行使価格とする金のコール・オプションで,行使日(満期日)が3カ月先のものと1年先のものとでは,行使日が3カ月先のもののほうがプレミアムは高い。

3) 日経平均株価が8,000円のとき,権利行使価格を7,500円とするプット・オプションと,権利行使価格を8,500円とするプット・オプションとでは,行使価格を8,500円とするプット・オプションのほうがプレミアムは高い。

4) 権利行使価格を額面100円当たり140円とする長期国債先物のプット・オプションで,ボラティリティが5%から10%に上昇すると,このプット・オプションのプレミアムは低くなる。

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問21 解答・解説


オプションのプレミアムに関する問題です。
オプション・プレミアムは、オプションの買い手にとって有利な条件には上昇し、不利な条件には下落します。

1) は、1ドル当たり100円を権利行使価格とする米ドルのコール・オプションなので、100円より円安になると、オプションの買い手に有利(1ドル110円のときに、100円でドルを買えるため)。
そのため、コール・オプションのプレミアムは高くなる。よって不適切。

2) は、行使日(満期日)が3カ月先のものと1年先のものとでは,行使日が3カ月先のもののほうがプレミアムは低いです。
一般的に、行使日までの期間が長い方がプレミアムは高くなります(未来のことは不確実。その不確実なものを今買えるというのは、買い手に取って有利というわけです)。よって不適切。

3) は、日経平均株価が8,000円のとき,権利行使価格を7,500円とするプット・オプションと, 8,500円とするプット・オプションとの比較。
プット・オプションは、「買い」ではなく「売り」の権利行使
つまり何ヶ月か先、日経平均を7,500円で売るか、8,500円で売るかの権利を買う場合、当然8,500円で売る権利の方が、その権利の買い手に取っては有利ですよね。
よって、行使価格を8,500円とするほうがプレミアムは高いです。よって適切。

4) は、権利行使価格を額面100円当たり140円とする長期国債先物のプット・オプション。
100円のものを140円で売れる権利ということ。
ボラティリティ(価格変動の激しさ)が上昇すると,買い手は損失を限定しながらより多くの利益を上げられる可能性が高くなるため、買い手に有利となり、オプションのプレミアムは高くなります
よって不適切。

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