問23 2009年9月基礎
問23 問題文
ポートフォリオ運用において,リスク調整後収益率を測定するための各種手法と,その一般的な説明に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
1)
トレイナーの測度は,CAPM(資本資産評価モデル)で算出される期待収益率を上回った超過収益率を測るもので,ファンドのパフォーマンス評価の1つといえる。
2)
シャープ・レシオ(シャープの測度)は,ポートフォリオの収益率から安全資産の収益率を差し引いた超過収益率を,ポートフォリオの収益率の標準偏差で除して算出するもので,標準偏差で測ったリスク1単位に対して,超過収益率がどれだけあったかを示す。
3)
ジェンセンのアルファ(ジェンセンの測度)は,ベンチマークに対するポートフォリオの超過収益率をトラッキングエラー(ベンチマークのリスクに対するポートフォリオのリスクのかい離)で除して算出する。
4)
インフォメーション・レシオ(情報比)は,超過収益率をポートフォリオのリスクであるβ(ベータ)で除して,リスク1単位当たりの超過収益率を算出するもので,株式ポートフォリオと債券ポートフォリオのような市場が異なるポートフォリオ同士の比較には向かない。
問23 解答・解説
ポートフォリオに関する問題です。
とりあえずシャープ・レシオの定義だけでもしっかり理解していれば、他は知らなくても何とか適否を判断できそうです。
シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率−安全資産利子率)÷ポートフォリオの標準偏差
1)
は、不適切。説明文に当たるのはジェンセンのアルファです。
2)
は適切。問題文は計算式をそのまま説明しています。
3)
は、不適切。説明文に当たるのはインフォメーション・レシオです。
4)
は、不適切。説明文に当たるのはトレイナーの測度です。
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