問63 2010年1月応用

問63 問題文と解答・解説

問63 問題文

Aさんは,検討の結果,従業員持株会制度を発足させ,持株のうち160株を従業員持株会に譲渡することとした。
従業員持株会は,同族株主等に該当しないため,配当還元価額により譲渡することとした。

X社の株式の1株当たりの配当還元価額を(1),(2)の順序に従い求めなさい。

それぞれ計算過程を示し,答は円単位とすること。なお,端数処理は,1株(50円)当たりの年配当金額は10銭未満を,1株当たりの配当還元価額は円未満を,それぞれ切り捨てること。

(1) 1株(50円)当たりの年配当金額
(2) 1株当たりの配当還元価額

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問63 解答・解説


非上場株式会社の配当還元方式による株価算定に関する問題です。

まず株価算定の際、直近2年分の配当金の平均値を出し、それを発行済株式総数で除すことにより、1株当たりの年配当金額を求めます
なお、直近2年分の配当金の平均値を求める際、記念配当や特別配当は除きます

ただし、「1株(50円)当たりの年配当金額」は、1株当たりの資本金を50円とみなした場合の年配当金額です。
X社の資本金額は80,000千円ですので、これを50円で除すと、1株(50円)当たりの発行済株式総数が算出できます。
1株(50円)当たりの発行済株式総数=80,000千円÷50円=1,600千株

問題文での直近2年分の配当金の平均値は、
{平成22年の配当+(平成21年の配当−記念配当)}÷2で表せますので、
{8,000千円+(12,000千円−2,000千円)}÷2=9,000千円
よって(1)の正解は、
1株(50円)当たりの年配当金額=9,000千円÷1,600千株=5.625≒5.6円(10銭未満切捨て)

次に(2)1株当たりの配当還元価額は、過去2年間の配当金額を10%の利率で還元して、元本である株式の価額を求めたものです。計算式は以下の通り。
配当還元価額=その株式の年配当金額/10%×その株式の1株当たり資本金額/50円

年配当金額は(1)の5.6円、1株当たり資本金額は80,000千円÷1,600株=50,000円
よって(2)の正解は、
5.6円/10%×50,000円/50円=56,000円

なお、配当還元価額を求める際の「その株式の年配当金額」は、2円50銭未満または無配(0円)の場合は2円50銭として計算 します。

第5問                       問64
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