第5問　2010年1月応用

 次の設例に基づいて，下記の各問（《問63》〜《問65》）に答えなさい。

《設 例》
Ｘ社（印刷業）は，40年以上の業歴のある非上場会社である。大手出版社からの安定した受注があるため，これまで安定的に事業を拡大してきた。
Ａさん（65歳）は，Ｘ社の２代目社長であり，役員在任期間は30年である。後継者として予定している長男は，大学卒業後，他の印刷会社に約10年勤務し，５年前にＸ社に入社した。現在は経営について勉強中である。

Ｘ社は堅実な経営のもと，収益性等が高い優良な会社であるが，それが自社株の評価額に影響し，Ａさんは将来の遺族の相続税の負担を心配している。
これまで，この問題については特段の対策を講じていないため，長男が後継者として入社しているいまのうちに，自分が保有している自社株を有効に移転したいと考えている。

そこでＡさんは，どのような方法で保有する自社株を移転したらよいか，ファイナンシャル・プランナーに相談することにした。

Ｘ社の財務内容，株主構成等は，以下のとおりである。

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