第3問 2010年9月応用

第3問 問題文と解答・解説

第3問 問題文

次の設例に基づいて,下記の各問(《問57》〜《問59》)に答えなさい。

《設 例》
 製造業を営むX社(資本金10,000千円,青色申告法人,同族会社で非上場会社,株主はすべて個人)の平成23年3月期(平成22年4月1日〜平成23年3月31日)における法人税の申告に係る資料は,以下のとおりである。

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第3問 資料


 〈資料〉
T.交際費等に関する事項
 当期における交際費等の金額は8,200千円で,全額,損金経理により支出している。
 このうちに,1人当たり5,000円以下の飲食費等(得意先との会食によるもので,もっぱら社内の者同士で行うものは含まれておらず,所定の事項を記載した書類も保存されている)の合計額470千円が含まれている。

U.貸倒引当金に関する事項
 当期において,貸倒引当金を新たに3,200千円繰り入れている(貸倒引当金残高3,200千円)が,期末売掛債権等の額は62,500千円であり,その全額が一括評価金銭債権に該当している。

 なお,過去3カ年において貸倒の実績はなく,X社の属する事業区分における中小法人の法定繰入率は0.8%である。また,前期の貸倒引当金の額は,税法限度額以内であった。

V.会社役員間取引に関する事項
 当期において,X社が時価10,000千円の役員所有の土地を2,900千円で購入しているが,X社側ではこれを2,900千円で取得した会計処理を行っている。

W.試験研究費の税額控除に関する事項
 当期における試験研究費の税額控除の額は,780千円である。

X.「法人税・住民税及び事業税」に関する事項
 (1)損益計算書に表示されている「法人税・住民税及び事業税」は,預金の利子について源泉徴収
   (特別徴収)された所得税150千円,道府県民税の利子割額50千円,および平成23年3月期確定
   申告の納税見積額3,800千円(未払法人税等の期末残高3,800千円)の合計金額4,000千円である。

 (2)所得税額,道府県民税の利子割額は,当期の法人税額,道府県民税額よりそれぞれ控除すること
   を選択する。

 (3)予定納税については,考慮しないものとする。

上記以外の条件は考慮せず,各問に従うこと。 

問53                       問54
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