問3 2011年1月基礎
問3 問題文
中小法人の資金調達に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1)
手形借入は,金融機関宛の約束手形を振り出し,これを金融機関に差し入れて資金を調達する方法である。
2)
インパクトローンは,企業等が為替リスクを回避する等のために,外貨によって資金を調達する方法であり,その資金使途は限定されていない。
3)
代理貸付は,金融機関が政府系金融機関等からの委託を受けて融資業務を代行するものであり,受託金融機関が融資の債権者となり,融資の実行,担保の取得,資金管理等の業務を行う制度である。
4)
証書借入は,借入れについての内容,条件等を記載した借用証書(金銭消費貸借契約証書)により,資金を調達する方法である。
問3 解答・解説
中小法人の資金調達に関する問題です。
1)は、適切。手形借入とは、金融機関宛の約束手形を振り出し、それを金融機関に差し入れて資金を調達する方法です。
つまり、「●月●日に●●円支払います」という証文を担保に、銀行から借金することです。
紙切れ一枚で取引を行う信用取引の1つですので、金利は高めです。
2)は、適切。インパクトローンは、企業等が為替リスクを回避する等のために、外貨で資金調達する方法で、その資金使途は限定されていません。
インパクトローンは和製英語で、使途が限定されているタイドローンや、特定プロジェクト開発のための貸付であるプロジェクトローンと区別するために使われます。
3)は、不適切。代理貸付とは、金融機関が政府系金融機関から委託を受けて、資金の貸付・管理回収の一切を代行するものですが、融資の債権者は委託した政府系金融機関です。
(あくまで「代行」で、債権者(お金を貸した側)ではない、ということですね。)
4)は、適切。証書借入とは、借入れの内容・条件等を記載した借用証書(金銭消費貸借契約証書)で資金を調達する方法です。最も一般的な貸付方法です。
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