問46 2011年1月基礎
問46 問題文
遺留分に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1)
相続開始の日の2年前に被相続人から贈与を受けた財産は,遺留分の算定の基礎となる財産に加算されることはない。
2)
相続の開始前において,遺留分を放棄するためには,家庭裁判所の許可を受けなければならない。
3)
遺留分の減殺請求権は,遺留分権利者が,相続開始および減殺すべき贈与または遺贈があったことを知った時から1年間行使しないときは,時効により消滅する。
4)
遺留分は,被相続人の配偶者,子(またはその代襲相続人),直系尊属に認められ,兄弟姉妹には認められない。
問46 解答・解説
遺留分に関する問題です。
1)
は、不適切。遺留分算定の基礎財産については、相続開始前の1年間にした贈与についても算入し、それ以前のものについても、当事者双方が遺留分権利者に損害を与えることを知った上で行った場合には、算入します。
2)
は、適切。家庭裁判所の許可を得ることで、相続の開始前(被相続人の生存中)に、遺留分を放棄することができます。
3)
は、適切。遺留分減殺請求権の時効は、権利者が相続の開始を知らない場合は、相続開始から10年、知っている場合は、相続開始および遺留分を侵害している遺贈・贈与があることを知ってから1年です。
4)
は、適切。遺留分が認められているのは、配偶者、子(およびその代襲相続人)、直系尊属で、兄弟姉妹には認められていません
。
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