問55 2011年1月応用

問55 問題文と解答・解説

問55 問題文

【財務データ】に基づいて,(1)変動費が売上原価に等しいと仮定した場合のX社の限界利益率(貢献利益率),(2)有価証券報告書で開示されるY社の自己資本利益率(ROE)を求めなさい。

それぞれ計算過程を示し,計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。

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問55 解答・解説

(1)の「限界利益」とは、売上高から変動費を差し引いた利益のことで、売上増加時に最大限獲得できる利益を意味しています。
さらに、売上増加時に、利益増加に結び付く割合を示したものが、「限界利益率」で、以下の数式で算出できます。
限界利益率=限界利益÷売上高=(売上高−変動費)÷売上高=1−変動費率

ここで、「(1)変動費が売上原価に等しいと仮定」とあるため、
]社の限界利益=売上高−売上原価=売上総利益 となります。
 (売上総利益(粗利)は、売上高から売上原価を差し引いたもの
よって、]社の限界利益率=売上総利益289,655 ÷売上高1,574,727×100
                =18.39398≒18.39(%)  (小数点以下第3位四捨五入)

(2)のROE(自己資本利益率)=当期純利益/自己資本×100で、自己資本は純資産額から少数株主持分を差し引いたものです。
よって、Y社のROE=28,913/(1,089,757−137,774)×100
                         =3.03713≒3.04(%) (小数点以下第3位四捨五入)

問54                       問56
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