問60 2011年1月応用

問60 問題文と解答・解説

問60 問題文

X社は,現在の債務を弁済して,甲土地および甲土地上の建物に設定されている担保権を抹消する予定である。次の文章の空欄(1)〜(3)に入る最も適切な語句を,解答用紙に記入しなさい。

担保物権は,法定担保物権と約定担保物権に分類され,法定担保物権としては留置権と( 1 )が,約定担保物権としては抵当権と質権がある。抵当権のうち,一定の範囲内の不特定の債権を,極度額の限度内において担保するために設定された担保物権を( 2 )抵当権といい,一般に,継続的な取引関係にある当事者間で生じる債権を担保する場合に設定される。

 また,同一債権の担保として複数の不動産の上に設定された抵当権を共同抵当権といい,土地と建物の双方に共同して設定するように申請され,登記されたものは,( 3 )目録で確認することができる。

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問60 解答・解説

担保権に関する問題です。
担保物権には法定担保物権と約定担保物権の2種類があります。
● 法定担保物権…法定要件を満たせば当事者の契約なしに生ずる担保物権。留置権・先取特権が該当。
● 約定担保物権…当事者の契約によって生ずる担保物権。質権・抵当権が該当。

留置権は、“担保を留置”つまり担保を債務者に返さずに一時的に預かってもよいとする権利で、これにより債務の弁済を促すためのもの。
先取特権は、他の債権者より優先的に債権回収できる権利で、従業員の賃金債権などが該当します。
質権は、担保を債務者から預かることで、これにより債務の弁済を促すためのもの。
抵当権は、担保は債務者に残しつつ担保権を設定することで、住宅ローン債権などが該当します(自宅を担保にして住宅ローンを借りる等)。

また、抵当権のうち、一定の範囲内の不特定の債権を、極度額(借入れの上限)の限度内において担保するために設定された担保物権を根抵当権といいます。
 つまり、融資のたびに別々の抵当権を設定していたのでは手間も登記費用もかかるため、根抵当権を設定することにより、極度額の範囲内で全ての融資債権が担保されるようするわけです。このため、一般に継続的な取引を行う場合に設定されます。

また、同一債権の担保として、複数の不動産に設定された抵当権を共同抵当権といいます。共同債権は土地と建物の双方に共同して設定するように申請され、登記されたものは、共同担保目録で確認することができます。

よって正解は、(1) 先取特権、(2) 根、(3) 共同担保 。

第4問                       問61
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