問9 2011年9月実技(資産設計)

問9 問題文と解答・解説

問9 問題文

和雄さんの会社の同僚の山下圭吾さん(32歳)は、交通事故により障害等級の3級に当たる障害を負ったが、就労に支障がない部署で障害厚生年金を受給しながら勤務を続けることになった。山下さんの障害厚生年金に関する次の(ア)〜(エ)の記述について、正しいものには○、誤っているものには×を解答欄に記入しなさい。なお、山下さんには配偶者(30歳)がいるものとする。

(ア)障害等級が3級なので障害基礎年金は支給されないが、障害厚生年金に配偶者の加給年金額が加算される。

(イ)厚生年金保険の加入者として在職することになると、報酬に応じて障害厚生年金の一部もしくは全部が支給停止される。

(ウ)障害厚生年金は障害の程度が3級より軽くなると支給停止され、支給停止が1年6ヵ月間継続すると失権する。

(エ)障害厚生年金の年金額は、厚生年金保険の加入期間が300月未満の場合には、300月とみなして計算される。

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問9 解答・解説

障害厚生年金に関する問題です。

(ア)は、×。障害等級3級の場合、障害厚生年金が支給されますが、障害基礎年金は支給されず、障害厚生年金に対する配偶者の加給年金も加算されません

(イ)は、×。障害基礎年金や障害厚生年金の受給者が、厚生年金保険の加入者になって働いて収入を得ても、原則として障害年金は支給停止になりません。ただし、20歳前傷病による障害基礎年金(20歳前に厚生年金に加入してない場合等)の場合には、所得によって支給停止されることがあります。

(ウ)は、×。障害基礎年金や障害厚生年金は、障害等級に該当する状態より障害の程度が軽くなると支給停止され、支給停止が3年継続すると失権します(3年経過時に65歳未満の場合をのぞく)。

(エ)は、○。障害厚生年金には、被保険者期間が300月未満の場合は300月とみなして計算する最低保障 がついています。

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