問16 2011年9月実技(資産設計)

問16 問題文と解答・解説

問16 問題文

明さんは、勤務先からの退職一時金で住宅ローンの残債を完済したいと考えている。仮に、明さんが平成23年9月30日に退職をして、退職一時金を2,000万円受け取った場合の退職所得の金額として、正しいものはどれか。なお、明さんは、大学卒業後の昭和53年4月1日に入社し現在に至るが、在職中に病気により1年間休職している。また、障害者になったことに基因する退職ではなく、本問に記載のないデータ・情報等については一切考慮しないものとする。

1. 110万円
2. 145万円
3. 180万円
4. 220万円

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問16 解答・解説

退職所得に関する問題です。

退職所得=(退職収入−退職所得控除)×1/2 で計算されますが、退職所得控除額は、勤続年数が20年以下の期間は1年当たり40万円(最低80万円)、20年を超える期間は1年当たり70万円です。
また、勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられ、長期の欠勤や病気での休職の期間も、勤続年数に含めます

よって、勤続期間33年6ヶ月(そのうち病気休職1年)の明さんは、勤続年数34年とされます。
よって問題文での退職所得の計算式は、
=〔2,000万円−{40万円×20年+70万円×(34年−20年)}〕×1/2
={2,000万円−(800万円+980万円)}×1/2
=(2,000万円−1,980万円)×1/2
=110万円
従って正解は、110万円

※ちなみに、障害者になったことが直接の原因で退職した場合には、退職所得控除額がさらに100万円加算されます。

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