問19 2011年9月実技(資産設計)
問19 問題文
明さんの父は、高齢なこともあって最近衰えが目立ち、介護保険による介護サービスを利用している。ある月について、下記の<条件>で介護保険の在宅サービスを利用した場合、最終的に利用者本人が負担する額として、正しいものはどれか。
<条件>
・ 介護サービス費用:210,000円
・ 介護区分 :要介護2
・ 介護区分に応じた介護保険の利用限度額:194,800円
・ 介護保険による介護サービス費用の本人負担割合:1割
・ 高額介護サービス費の自己負担限度額:37,200円
1. 15,200円
2. 19,480円
3. 34,680円
4. 36,200円
問19 解答・解説
公的介護保険に関する問題です。
介護保険のうち、介護給付・予防給付のサービスでは、要介護状態区分に応じた支給限度基準額が設定されており、原則として実際にかかった費用の1割が自己負担ですが、支給限度基準額を超えた部分は全額自己負担です。
ただし、自己負担額が所得に応じた自己負担上限額を超えた場合は、超えた分が高額介護サービス費として払い戻されます。
本問の介護サービス費用は210,000円で、限度額は194,800円ですから、194,800円までが介護保険適用により自己負担1割です。
そして、差額15,200円は限度額を超えた分のため全額自己負担ですので、これらの合計34,680円が自己負担というわけです。
194,800円×1割=19,480円
210,000円−194,800円=15,200円
19,480円+15,200円=34,680円
ここで、高額介護サービス費の自己負担限度額は37,200円>自己負担合計34,680円 と、自己負担額は高額介護サービス費の限度額内におさまっていますので、高額介護サービス費は支給されません。
以上により正解は、34,680円
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