問26 2011年9月基礎
問26 問題文
居住者である個人の所得税における所得の区分に関する次の記述のうち,最も適切なものはどれか。
1)
個人事業主である不動産業者が,販売の目的で取得した土地(商品)を一時的に駐車場として貸したときにおける賃料は不動産所得となり,食事付き下宿を営むときの下宿代は事業所得または雑所得となる。
2)
個人事業主である不動産業者が,販売の目的で取得した土地(商品)を一時的に駐車場として貸したときにおける賃料は不動産所得となり,食事付き下宿を営むときの下宿代も不動産所得となる。
3)
個人事業主である不動産業者が,販売の目的で取得した土地(商品)を一時的に駐車場として貸したときにおける賃料は事業所得となり,食事付き下宿を営むときの下宿代は事業所得または雑所得となる。
4)
個人事業主である不動産業者が,販売の目的で取得した土地(商品)を一時的に駐車場として貸したときにおける賃料は事業所得となり,食事付き下宿を営むときの下宿代は不動産所得となる。
問26 解答・解説
不動産貸付の所得区分に関する問題です。
不動産所得とは、不動産の貸付による所得のことですが、不動産の販売・仲介・斡旋による所得は事業所得となります。
よって、不動産業者が販売目的で取得した不動産を、一時的に貸付けた場合の賃料は、不動産売買業の付随的業務から生じたものですから、事業所得とされます。
また、食事付下宿の下宿代は、不動産の貸付のみで生じた所得ではないため、事業所得または雑所得とされます。
従って正解は、3)
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