問33 2013年9月基礎
問33 問題文
下記の〈X社の当期の決算資料〉に基づくX社の財務分析に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
〈X社の当期の決算資料〉
資産の部合計 :300百万円
負債の部合計 :200百万円
純資産の部合計:100百万円
売上高 :360百万円
変動費 :180百万円
固定費 : 90百万円
経常利益 : 90百万円
1) 限界利益率は50%であり,損益分岐点売上高は180百万円である。
2) 総資本(産)回転率は1.2回であり,総資本(産)経常利益率は30%である。
3) 仮に,当期の変動費率が変わらずに売上高が25%少なかった場合,経常利益は45百万円となる。
4) 仮に,当期の売上高および変動費が変わらずに固定費が18百万円多かった場合,経営安全率は60%となる。
問33 解答・解説
財務分析指標に関する問題です。
1) は、適切。損益分岐点売上高とは、売上高−(変動費+固定費)=0円 のときの売上高です。
まず、固定費は売上高が0円でも必ずかかる費用で、固定費は90百万円。
次に変動費は、売上高に比例して増減する費用です。資料では売上高360百万円のときに変動費180百万円なのですから、変動費率(売上高に対する変動費の割合)=180÷360=0.5 です。
よって、損益分岐点売上高−(損益分岐点売上高×0.5+90)=0円。
損益分岐点売上高=90÷0.5=180百万円
限界利益率は、限界利益率=限界利益÷売上高=(売上高−変動費)÷売上高=1−変動費率 となりますので、
限界利益率=1−0.5=0.5=50% です。
2) は、適切。総資本回転率=売上高÷資産ですので、360÷300=1.2回。
総資本経常利益率=経常利益÷資産ですので、90÷300=0.3=30%。
3) は、適切。売上高が25%少なかった場合、売上高=360×0.75=270 。変動費率は当期と変わらないので、変動費=売上高×変動費率=270×0.5=135 。
経常利益=売上高−(変動費+固定費)=270−(135+90)=45百万円。
4) は、不適切。経営安全率は、限界利益(売上増加時に最大限獲得できる利益=売上高−変動費)を経常利益がどの程度上回っているかを示す比率で、会社が耐えられる売上高の減少幅の割合を示す指標です(売上が減れば比例して変動費が減るものの、固定費はそのままなので経常利益はさらに減少するため、赤字転落のリスクが高まって経営上の余裕(安全率)が低下します)。
経営安全率=経常利益÷限界利益×100(%)=経常利益÷(売上高−変動費)×100(%) ですので、固定費だけが18百万円多かったのですから、経常利益が18百万円分減るので、
経営安全率=(90−18)÷(360−180)×100(%)
=72÷180×100(%)=40%
なお、経営安全率=(売上高−損益分岐点売上高)÷売上高×100(%) でも計算可能です(現在の売上高が損益分岐点をどの程度上回っているかを示す)。
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