問16 2014年1月基礎
問16 問題文
景気動向指数に採用されている経済指標に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) 総務省が公表する家計消費支出は,家計が1カ月間に行った消費の前年同月比割合を示す指標であり,景気動向指数の遅行系列に採用されている。
2) 国土交通省が公表する新設住宅着工床面積は,住宅の建築着工状況を集計した指標であり,景気動向指数の一致系列に採用されている。
3) 厚生労働省が公表する有効求人倍率は,月間有効求人数と月間有効求職者数を基に算出され,景気動向指数の一致系列に採用されている。
4) 厚生労働省が公表する常用雇用指数は,「毎月勤労統計調査」の雇用者数を指数化したもので,景気動向指数の遅行系列に採用されている。
問16 解答・解説
景気動向指数に関する問題です。
1) は、適切。家計消費支出は、家計のお金がどれだけ消費に向かっているかを表すものとして、家計の月間消費の前年同月比割合を示しています。景気の良し悪しが給料などで実感として伝わってから家計の消費に影響しますから、景気の動きから遅れて動く、遅行指数です。
2) は、不適切。新設住宅着工床面積は、住宅の建築着工状況を利用形態や構造等に分類・集計した指標ですが、住宅の建築数は「今後景気が良くなって収入が安定・増加するだろうか?」という見通し次第で変わりますから、景気の動きから先行して動く、先行指数です。
3) は、適切。有効求人倍率は、雇用の需給関係を表すものとして、月間の有効求人数と有効求職者数を基に算出され、景気の動きに一致して動く一致指数です。
4) は、適切。常用雇用指数は、、期間を定めず、または1ヶ月を超える期間を定めて雇用される人数がどの程度変化しているかを、「毎月勤労統計調査」の雇用者数を指数化して示したものです。景気の良し悪しが売上等で実感として伝わってから、企業は長期間雇用する人を増減するか判断しますから、景気の動きから遅れて動く、遅行指数です。
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