問11 2014年9月実技(資産設計)
問11 問題文
正紀さんは、現在加入している生命保険(<資料>参照)の保障内容を確認することにした。次の記述の空欄(ア)〜(ウ)に入る適切な数値を語群の中から選び、解答欄に記入しなさい。なお、正紀さんは、これまでに<資料>の生命保険から保険金・給付金を一度も受け取っていないものとし、免責事項に該当する事由はないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
・正紀さんが平成26年10月に脳梗塞で6日間入院し、その間に約款に定められた所定の手術(給付倍率40倍)を受けたが死亡した場合、支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・智子さんが平成26年10月に交通事故により14日間入院し、その間に約款に定められた所定の手術(給付倍率20倍)を受けた場合、支払われる給付金の合計は( イ )万円である。
・正紀さんが平成26年10月にガンで余命6ヵ月以内と判断された場合、リビング・ニーズ特約を利用して請求できる最大金額は( ウ )万円である。
<語群>
6 9 15 17
3,000 3,300 3,321 3,323 3,500
3,821 3,823
<資料>
問11 解答・解説
生命保険の保障内容に関する問題です。
脳梗塞により入院・手術後に死亡した場合、本問の定期保険特約付終身保険からは終身保険・定期保険特約によってそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
生命保険の傷害特約や災害割増特約は、不慮の事故による死亡や身体障害・高度障害が支払対象です(傷害特約は身体障害の程度に応じて給付)ので、脳梗塞等の病気が原因で死亡した場合は支払対象外です。
疾病入院特約は、入院5日目から支給されるため、4日目までは支給対象外です。
よって、6日間入院した場合は、6日−4日=2日間が支給対象期間です。
また、手術給付金付疾病入院特約により、入院給付金日額の40倍の手術給付金が支払われます。
よって、脳梗塞で手術1回、6日間入院後に死亡した場合の保険金合計額は、
終身300万円+定期3,000万円+疾病0.5万円×2日間+手術0.5万円×40
=300万円+3,000万円+1万円+20万円=3,321万円 となります。
また交通事故により入院・手術をした場合、災害入院特約によって、入院給付金が支払われます。
※災害入院特約の給付対象:交通事故、薬品等による中毒、自然災害や火災による入院 等
なお、疾病入院特約は、通常病気の治療を目的とした入院が対象ですので、支給対象外です。
災害入院特約は、入院5日目から支給されるため、4日目までは支給対象外です。よって、14日間入院した場合は、14日−4日=10日間が支給対象期間です。
また、災害入院特約により、所定の給付倍率に該当する手術のため、入院給付金日額の20倍の手術給付金が支払われます。
なお、本問では災害入院特約は(本人・妻型)であり、「妻の場合は、本人の6割の日額」となります。
入院給付金合計額は、災害0.5万円×0.6×10日間+手術0.5万円×0.6×20=9万円
最後に、リビング・ニーズ特約とは、余命6ヶ月以内と診断された場合に死亡保険金を生きている間に受け取れる特約ですが、支払われる保険金は上限3,000万円で、契約している死亡保険金が3,000万円以下の場合は、契約している保険金額が上限となります。
本問の場合、「3,000万円を限度に保険金を請求できます」とありますので、リビングニーズ特約で請求できる最大金額は3,000万円です。
以上により正解は、(ア)3,321(万円) (イ)9(万円) (ウ)3,000(万円)
関連・類似の過去問
この問題と似ている問題を検索してみよう!「検索」ボタンをクリック!
FP対策講座
<FP対策通信講座>
●LECのFP講座(キーワード検索欄で「1級」と検索) ⇒ FP(ファイナンシャル・プランナー)サイトはこちら
●1級FP技能士(学科試験対策)のWEB講座 ⇒ 1級FP技能士資格対策講座(資格対策ドットコム)
●通勤中に音声学習するなら ⇒ FP 通勤講座
●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら ⇒ 月額定額サービス【ウケホーダイ】