問17 2014年9月基礎
問17 問題文
以下の表に記載されている割引債券の1年複利計算による単価(空欄1)と固定利付債券の単利計算による最終利回り(空欄2)の組合せとして,次のうち最も適切なものはどれか。なお,税金や手数料等は考慮せず,計算結果は%表示の小数点以下第3位を四捨五入すること。
単 価 :割引債券( 1 )米ドル、固定利付債券100.90円
償還価格 :割引債券100.00米ドル、固定利付債券100.00円
表面利率 :割引債券 − 、固定利付債券0.75%
最終利回り:割引債券 2.00% 、固定利付債券( 2 )%
残存期間 :割引債券 4年 、固定利付債券5年
通貨 :割引債券 米ドル 、固定利付債券日本円
1) (1) 92.38 (2) 0.92
2) (1) 92.38 (2) 0.56
3) (1) 92.30 (2) 0.92
4) (1) 92.30 (2) 0.56
問17 解答・解説
債券の利回りに関する問題です。
最終利回りとは既発債を購入し償還期限まで保有した場合の利回りです。
まず割引債の1年複利計算による最終利回りですが、
複利計算の計算式は、元金×(1+利率÷100)N乗 です(N=投資期間)。
よって、単価=Xドルとすると、残存期間4年の債券をXドルで買って、額面100ドルで償還されたときの最終利回りが2.00%となるわけですから、
Xドル×(1+2.00/100)^4=100ドル
Xドル=100ドル/(1+2.00/100)^4=100/1.0824321≒92.38ドル(小数点以下第3位四捨五入)
次に単利の利付債券の最終利回りですが、単利の利回りの計算式は、
利回り(%)=(1年間の収益合計/投資金額)×100 です。
※1年間の収益=1年分の利子+1年当たりの差益
1年分の利子 :額面100円×0.75%=0.75円
1年当たりの差益:(額面100円−購入価格100.90円)/残存期間5年=−0.18円
1年間の収益合計:利子0.75円+差益−0.18円=0.57円
利回り(%)=(収益合計0.57円/投資金額100.90円)×100=0.56491≒0.56%(小数点以下第3位四捨五入)
以上により正解は、2) (1) 92.38 (2) 0.56
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