問21 2014年9月基礎
問21 問題文
一般的なオプション取引に関する次の記述のうち,適切なものはいくつあるか。なお,記載のない事項については考慮しないものとする。
(a) 原資産価格が上昇するほど,コール・オプションのプレミアムは低くなる。
(b) ボラティリティが上昇するほど,コール・オプションのプレミアムも,プット・オプションのプレミアムも低くなる。
(c) 満期までの残存期間が長いほど,コール・オプションのプレミアムも,プット・オプションのプレミアムも低くなる。
1) 1つ
2) 2つ
3) 3つ
4) 0(なし)
問21 解答・解説
オプション取引に関する問題です。
オプション・プレミアム(オプションの価格)は、オプションの買い手にとって有利な条件には上昇し、不利な条件には下落します。
(a)は、不適切。原資産価格が上昇すると、コール・オプションのプレミアムは高くなり、プット・オプションのプレミアムは低くなります。
100円の大根を50円で買える権利がある場合、大根が150円に値上がりすると、50円で買える権利はより有利になりますよね?よってこの権利の値段(プレミアム)も上昇します。
(b)は、不適切。ボラティリティ(価格変動の激しさ)が上昇すると、オプションの買い手は損失を限定しながらより多くの利益を上げられる可能性が高くなる(権利行使して利益確定を狙うようになる)ため、買い手に有利となり、コール・オプションもプット・オプションもプレミアムは高くなります。
(c)は、不適切。満期までの残存期間が長いほど、コール・オプションもプット・オプションもプレミアムが高くなります。
(不確実な未来のものを、今買えるというのは、買い手に取って有利というわけです)。
従って正解は、4)0(なし)
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