問45 2014年9月基礎
問45 問題文
下記は,平成26年9月に死亡したAさんの親族関係図である。この場合の相続税における遺産に係る基礎控除額として,最も適切なものはどれか。
1) 6,000万円
2) 8,000万円
3) 9,000万円
4) 1億円
問45 解答・解説
相続税の基礎控除額に関する問題です。
まず相続税の基礎控除は、5,000万円+法定相続人の数×1,000万円(平成27年1月1日以降は3,000万円+法定相続人の数×600万円)ですが、養子の場合は実子がいる場合は1人まで、実子がいない場合は2人まで法定相続人とすることができます。
配偶者は常に法定相続人となり、それ以外の親族は、子・直系尊属・兄弟姉妹の順に、先の順位者がいない場合に、法定相続人となります。
従って、本問における法定相続人は、長男B・長女Cと、二女Dの3人に加え、Aの普通養子である孫E・Fのうち1人分の計4人が法定相続人となりますが、二女Dは既に死亡しています。
被相続人が死亡するよりも先に相続人が死亡した場合、その相続人の直系卑属が代襲相続人として、相続人に代わって相続しますので、孫Fさんは、二女Dさんの代襲相続人となります。
孫Fは、被相続人の養子でもありますが、相続人としての資格が重複する場合、法定相続人の数は実数としてカウントします(重複カウントしない)。
従って、相続税の基礎控除額=5,000万円+1,000万円×4人=9,000万円
以上により正解は、3. 9,000万円
※なお、本問のように孫を養子にすると相続税の基礎控除額は増えますが、被相続人の直系卑属がその被相続人の養子となっている場合は、相続税の2割相当額加算の対象です。
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