問22 2015年1月基礎
問22 問題文
国内取引所に上場している日経225オプション取引に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) 日経平均株価を原資産とするオプション取引であり,大阪取引所に上場されている。
2) 満期日までの期間中,いつでも権利行使することができるアメリカンタイプである。
3) オプション価格の1,000倍の価額を1枚として,枚数単位で取引される。
4) 原則として,各限月の第2金曜日が特別清算指数算出日(SQ日)となり,その前営業日までに反対売買されなかった建玉は特別清算指数(SQ)によって自動決済される。
問22 解答・解説
オプション取引に関する問題です。
1) は、適切。日経225オプションは、日経平均株価を原資産とするオプション取引で、大阪取引所に上場されています。
オプション取引とは、ある特定の商品(原資産)を一定の期日・期間内と価格で受け渡す「権利」を売買する取引ですので、日経225オプションでは、日経平均株価の上昇・下落により利益・損失が発生します。
2) は、不適切。オプション取引のうち、ヨーロピアンタイプは満期日に限り権利行使可能であるのに対し、アメリカンタイプは取引開始日から取引最終日までいつでも権利行使可能ですが、日経225オプションは、ヨーロピアンタイプです。
3) は、適切。日経225オプションは、枚数単位(1枚=オプション価格(プレミアム)の1,000倍)で取引されます。
従って、日経平均が1円変動すると、オプションの原資産価格が1,000円変動します。
4) は、適切。日経225オプションや日経225先物は、一定の期日・期間内における取引であるため、いつまでも同じポジションを持ち続けられず、予め定められた満期になる月(限月)の清算日(SQ日:各限月の第2金曜日)の前営業日までに決済しないと、特別清算指数(SQ)で強制決済されます。
※SQ(Special Quotation)は、日経225の構成銘柄の始値をもとに算出されます(日経平均株価の始値とは異なります)。
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