問2 2015年9月実技(資産設計)

問2 問題文と解答・解説

問2 問題文

聡さんは、現在加入している生命保険(<資料>参照)の保障内容を確認することにした。次の記述の空欄(ア)〜(ウ)に入る適切な数値を語群の中から選び、解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続し、聡さんは<資料>の保険から保険金・給付金を一度も受け取っていないものとし、免責事項に該当する事由はないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。

・ 聡さんが平成27年10月に糖尿病で32日間入院し、退院後18日目に同じ病気で36日間入院した場合(いずれも手術は受けていない)、支払われる給付金の合計は( ア )万円である。

・ 聡さんが平成27年12月に初めてガン(大腸ガン)と診断され、26日間入院し、その間に給付倍率40倍の手術を受けた場合、支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。

・ 聡さんが59歳の時に交通事故で即死した場合、支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。

<語群>
30 34 60 179 379 479
1,690  1,860  1,870

<資料/保険証券1>


<資料/保険証券2>

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問2 解答・解説

生命保険の保障内容に関する問題です。

糖尿病で入院した場合、保険証券1の終身ガン保険からは給付は無く、保険証券2の5年ごと利差配当付終身保険から手術給付金付疾病入院特約によって給付金が支給されます。
疾病入院特約の給付対象:病気の治療を目的とした入院
生命保険の災害入院特約の給付対象は、交通事故、薬品等による中毒、自然災害や火災による入院等ですので、糖尿病等の病気が原因で入院した場合は支払対象外です。
また、傷害特約や災害割増特約は、不慮の事故による死亡や身体障害・高度障害が支払対象です(傷害特約は身体障害の程度に応じて給付)。

手術給付金付疾病入院特約は、入院1日目から支給され、「同一事由の1回の入院給付金支払い限度は60日」とあるため、1回目の入院で32日間入院した場合は、32日間が支給対象期間です。

また、「180日以内に同じ病気で再度入院した場合は、1回の入院とみなす。」とありますから、2回目の入院でも1日目から支払対象となりますが、1入院限度日数は60日までです。
1回目32日+2回目36日=68日間ですので、8日分は支払対象外となります。

よって、糖尿病で68日間入院後に死亡した場合の給付金合計額は、
疾病0.5万円×60日間=30万円  となります。

また初めてガン(大腸ガン)と診断され、26日間入院し給付倍率40倍の手術を受けた場合、保険証券1の終身ガン保険からはガン診断給付金・ガン入院給付金・ガン手術給付金が支払われ、保険証券2の5年ごと利差配当付終身保険からは三大疾病保障保険特約・手術給付金付疾病入院特約によって給付金が支給されます。
三大疾病保障特約の給付対象:脳卒中・ガン・急性心筋梗塞
さらに、本問のガン手術は給付倍率40倍の手術ということですので、手術給付金付疾病入院特約については、入院給付金日額の40倍の手術給付金が支払れることになります。
また、ガン入院給付金と手術給付金付疾病入院特約は、入院1日目から支給されますので、26日間入院した場合は、26日間が支給対象期間です。

よって、ガンで26日間入院し、手術を1回受けた場合の保険金合計額は、
ガン診断:100万円
ガン入院:日額10,000円×26日間=26万円
ガン手術:20万円
三大疾病保障保険特約:300万円
疾病入院給付金:日額5,000円×26日間=13万円
手術給付金:疾病入院5,000円×40倍=20万円
合計:100万円+26万円+20万円+300万円+13万円+20万円=479万円 となります。

最後に、交通事故により死亡(即死)した場合、保険証券1の終身ガン保険からはガン以外による死亡として死亡給付金が支給され、保険証券2の5年ごと利差配当付終身保険からは終身保険・収入保障特約・三大疾病保障特約・災害割増特約・傷害特約によってそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
「三大疾病保障特約」は、脳卒中・ガン・急性心筋梗塞になった際に保険金が支払われますが、死亡・高度障害状態に陥った際は、原因が特定疾病でなくても保険金が支払われる特約です。

不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)

また、本問の収入保障特約は、「保険期間の満了前2年以内に年金の支払い事由に該当したときは、2年間の年金の支払いを保証」とあり、59歳で即死した場合はちょうど保険期間である60歳まで2年以内ですので、2年分の年金支払が保証されます。

よって、交通事故で即死した場合に支払われる保険金・給付金の合計額は、
ガン以外死亡10万円+終身200万円+収入保障15万円×24ヶ月+三大疾病300万円+災害割増500万円+傷害500万円=1,870万円 となります。

以上により正解は、(ア)30(万円)  (イ)479(万円)  (ウ)1,870(万円)

問1                問3

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