問3 2015年9月実技(資産設計)
問3 問題文
聡さんは、マンションの購入に当たって、住宅ローンの利用を検討しており、三大疾病保障特約付団体信用生命保険を付加できる下記<資料1>の2つの住宅ローン商品に関心をもった。しかし、完済までの総返済額および関連費用にどの程度の違いがあるかがよく分からず、FPの宮本さんに相談をした。
宮本さんが作成した下記<総返済額および関連費用>の空欄(ア)、(イ)に入る適切な数値を語群の中から選び、解答欄に記入しなさい。なお、計算過程では端数処理を行わず、解答は万円未満を四捨五入すること。
<計算に当たっての留意点>
・ 住宅ローンは借入金額2,500万円、返済期間30年、元利均等返済とし、返済は毎月返済のみ(ボーナス返済なし)とする。
・ 返済期間中に繰上げ返済や借換え、その他借入れ条件の変更は行わないものとする。
・ A銀行の住宅ローンにおいては三大疾病保障特約付団体信用生命保険に加入し、B銀行のフラット35においては三大疾病保障付機構団体信用生命保険(以下「三大疾病付機構団信」という)に加入するものとする。
・ B銀行のフラット35は、フラット35Sではなく通常のフラット35とする。
・ <総返済額および関連費用>の各項目は<資料1>〜<資料3>に基づいて計算すること。なお、各資料の数値は正しいものとする。
・ その他記載のない事項については一切考慮しないものとする。
<総返済額および関連費用>
※問題作成の都合上、表の一部は空欄(*****)としている。
<語群>
3,160 3,246 3,287 3,335
3,385 3,435
<資料1>A銀行とB銀行の住宅ローンの条件
(注)借入金額100万円当たり2万円
<資料2>借入金額100万円当たりの毎月の元利合計返済額(元利均等返済)
<資料3>三大疾病付機構団信の特約料の総支払額
(フラット35、借入金額2,500万円、返済期間30年、元利均等返済の場合)
問3 解答・解説
住宅ローンの総返済額・関連費用に関する問題です。
まず、借入金額2,500万円・返済期間30年で元利均等返済(ボーナス払無し)ですから、資料1より、元金2,500万円を年利でA銀行では1.7%、B銀行では1.5%で借り入れることになります。
よって資料2より、借入額100万円当たりの毎月の元利合計返済額は、A銀行(1.7%)では3,547円、B銀行(1.5%)では3,451円です。
よって、各銀行で借り入れた場合の総返済額は以下の通り。
A銀行の総返済額:3,547円×12ヶ月×30年×2,500万円/100万円=3192.3万円
B銀行の総返済額:3,451円×12ヶ月×30年×2,500万円/100万円=3105.9万円
次に、資料1より事務手数料はA銀行では32,400円、B銀行では借入金額2,500万円×2.16%=54万円です。
次に、資料1より保証料はA銀行では借入金額100万円当たり2万円ですので、
借入金額2,500万円の場合、2万円×2,500万円/100万円=50万円で、B銀行では0円です。
最後に、資料1より団信保険料・特約料は、A銀行では団信保険料は不要ですが、三大疾病付のため借入利率に0.2%上乗せされますので、借入利率は1.9%で、借入額100万円当たりの毎月の元利合計返済額は3,646円となります。
A銀行の総返済額(三大疾病付)=3,646円×12ヶ月×30年×2,500万円/100万円=3281.4万円
また、B銀行の特約料は、資料1と資料3より、ローン契約者が、借入利率1.5%のとき225万円を負担します。
以上により、A銀行とB銀行の総返済額・関連費用の合計は以下の通り。
A銀行:三大疾病付3281.4万円+32,400円+50万円=33,346,400円≒3,335万円
B銀行:3105.9万円+54万円+0円+225万円=33,849,000円≒3,385万円
従って正解は、(ア)3,335(万円) (イ)3,385(万円)
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